小学校低学年で親と一緒に行ったような気がしますが、それは私の願望が創り出した空想かもしれません。
もみじの天ぷらがどうしても食べたくて親にせがんだ朧げな記憶があります。
でも結局食べたのかどうか、思い出せません。
いえ、そもそも行っていないとすれば、もみじの天ぷらを私がせがんだということすら空想の産物かもしれません。
亡くなって25年以上経つ父親は多忙な人だったので、幼い私はいつも家族旅行や家族揃っての外食に憧れていました。
今日は、そんな両親と本当に箕面の滝に紅葉狩りに行ったのかを思い出せるかもしれないと、梅田から電車で30分の箕面にやって来ました。
観光客で賑わう阪急箕面駅前。
駅を出た所で地図を配っていました。
これを見ながら紅葉狩りをすることにします。
少し歩くといきなりもみじの天ぷらの看板が次々と現れました。
それでも、自分の記憶と合致しないのは、私が背が高くなって、目線が変わったせいでしょうか。
都会からたった30分でこんな風景が見れるのは、大阪と東京の大きな違い。
私が本当に箕面に両親と来たのか、やはり思い出せませんでしたが、 今の私は当時の自分の両親よりも遥かに年上。
驚くべき月日の流れを感じますが、きっと箕面の紅葉はこの50年間何も変わっていないのでしょう。
日本最古の弁財天としても有名です。
ならば、金運が巡るように祈っておきましょう。
次第に山深くなってきました。
散策路に逸れてみると、一際美しい風景が。
すごい人出です。
大阪からわずか1時間でこの素晴らしい自然。
散策路を歩いて帰ることにしました。
未舗装でアップダウンもありますが、その分、より多く自然にふれるこが出来ます。
行きは軒並み売り切れだった紅葉の天ぷらを諦めていたら、この店では売っていました。
桃太郎というお店。
店先で紅葉の葉を揚げるのは、どの店も同じ。
300円でした。
高いのか安いのかわかりませんが、行列が出来るほどの観光土産です。
基本的にはどの店でも同じだと思うのですが、それぞれの店なりに衣や揚げ方に工夫があると聞きました。
衣には胡麻が。
囓ってみると、甘味のある衣ですが、相当な油。
低い温度で揚げて、たっぷりと衣が油を吸っているからでしょう。
そういえば、母親が
「こんなの食べてもしょうがない」
と言って、買ってもらえなかったような気がします。
初めて食べたのか、人生二度目だったのかはとうとう思い出せませんでした。
かつては箕面温泉スパーガーデンとして知られた温泉が、今や大江戸温泉として生まれ変わり、足湯スポットを提供していましたので、私も歩き疲れた足を少し浸けることにしました。
紅葉も渓谷も美しかったですが、最後まで自分がここに本当に来たのかは思い出せませんでした。
そんなことを思い出せないほど年をとってしまったことだけは確かです。
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桃太郎 (天ぷら・揚げ物(その他) / 箕面駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.0
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