あまりにも不定期営業のため空振り続き。
ツイッターをフォローし、プッシュ通知にして連休中の営業情報をフォロー。
今日は営業します、という情報を手に入れました。
しかも本来の11時半ではなく、12時半から。
午前中まで降っていた雨もやみました。
天五中崎通商店街の路地を入ると、そこには看板が!
間違いありません。
今日は営業しています。
都市伝説のカレー店、ナーガカリー。
夜はバーとなる場所を昼だけ間借りして営業している、いわゆる「ヤドカリ型」。
薄暗い店内を除くと、中央の大きなテーブルにまだ空席がありました。
私が座ったところで満席です。
せっかくですから、フルに楽しみたいのでナーガプレートにしました。
もちろん三種盛。
メニューの端に書かれていたプレミアムモルツも見逃しませんでした。
仙人のような店主に注文を告げます。
彼はそのまま奥の厨房に籠もりっきり。
注文の順番に出来たカレーを運びに出てきますが、また奥の厨房に消えていきます。
店内は異様な静けさ。
カップルで来ている人たちも黙々とスマホをいじっています。
私は店にあった天満のグルメ本を読みますが、一冊読み終わっても出てくる気配はありません。
カウンター席の方々は食べ始めていますが、私の相席のテーブルはまだまだのようです。
いつのまにか外には行列が出来ています。
少なくとも店内で座って待てるだけ良しとしましょう。
注文してから45分。
店が開いていないだけでなく、料理が出てこないことも都市伝説に加えないと、と思っていたところにようやくナーガプレート三種盛が出てきました。
念願のナーガカリー。
素晴らしいビジュアルです。
しかも仙人はちゃんとプレミアムモルツのオーダも覚えていました。
待った苦労も報われる感じ。
ライスはデフォルトでもかなりありそうです。
見るからにスパイシーなスペアリブカリー。
粗挽きチキンとほうれん草のキーマ。
プレートについてくる豆カリー。
ピクルスの彩りも鮮やか。
プレートには私の大好物の半熟玉子も付いてきます。
食べ進むほどに、混ぜ進むほどに、プレートの上のスパイスの小宇宙は一段とその広がりをみせます。
カレーの妙は混ぜることにあり、と私は信じています。
「辛さはさほどでもないな」
と思って食べていましたが、中盤から汗をかいてきました。
どうやらスペアリブカリーの仕業のようです。
穏やかな豆カリーを合わせますが、それでも収まりません。
かなり後から追いかけてくるタイプの調合のようです。
もちろん私好み。
辛さは心地良いのですが、ボリュームが多く、このあたりで厳しくなってきました。
しかし、何としても完食は必達です。
素晴らしいカレー。
素晴らしいランチ。
大きな使命を果たした安堵感と、気の抜けた様な脱力感。
相変わらず奥の厨房に籠もったままの仙人にお会計を済ませるのも簡単ではありません。
ようやく出てきた店主を捕まえてお会計。
「豚は少し辛かったですか?」
そう言ってお会計を受け取る店主の、その仙人のような瞳の奥に優しさと茶目っ気を感じました。
都市伝説のカレー店。
次はいつ食べられるでしょうか。
帰り道、天五中崎通商店街で行列を見つけました。
私が天満で一番旨いたこ焼きだと思ううまい屋です。
久しぶりに買って帰ることにしました。
今日の晩ご飯。
16個。
大人買いです。
味が付いているので、温めなくても十分美味しいのです。
毎月届くエノテカセレクションからスパークリングワインを合わせました。
イタリアのベルスター。
タコシャンという言葉があるくらい、たこ焼きと泡は相性が良いのです。
みっしりと詰まった生地。
大きなタコ。
ほのかな出汁と醤油味。
これこそ浪速を代表する素晴らしい料理。
あいにく雨模様の連休中日でしたが、食事は充実しました。
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