かねてから評判を聞いていた成田空港近くのうなぎ新川 本店に愛車キャノンデールのハンドルを向けました。
広い敷地に工場のような大きな建物と、小さな建物が建っています。
天井の高い大きな建物は鰻の捌き場。
小さな建物がお目当てのうなぎ屋さん。
実はこの店は昔鰻願亭といううなぎ屋さんがあったところ。
居抜きで経営が変わったのでしょう。
この新川も鰻の卸なので、鮮度が良く価格が安い仕入直売。
既に開店に合わせて鰻を焼いているのか、煙がもくもくと出ています。
看板は営業中となっていますが、まだ開店の11時には20分ほどあります。
しかし入口には「満席」という衝撃の看板。
予約をしていない私は焦ります。
心配になって店内へ。
暖簾はまだ内側に掛けられたまま。
案の定、店員さんから予約の有無を聞かれます。
無いと答えると、早くて12時半だと言われます。
今から1時間以上待たなければなりませんが、せっかく走って来たので待つことにしました。
とりあえず愛車を止めます。
「かわいそうですよね」
私が自転車で走って食べに来たのは一目瞭然。
「どうぞ中にお入りください。11時の回で召し上がってください」
とありがたいお言葉を頂き、慌てて注文します。
もちろん今日は一番高い新川重と決めてきました。
一尾半のうなぎが2,500円という破格。
新川焼きの新川丼というのもあるようです。
生から蒸さずに焼くというのは、いわゆる関西風の直焼きです。
名古屋のひつまぶしもこの方式。
大阪出身の私は、次回是非試してみたいと思いました。
11時から既に予約は一杯で、狭い店はたちまち満席です。
私は3人連れのお客さんと相席でちょっと申し訳ないと思いましたが、他のテーブルでも相席になっていたので、ちょっと安堵。
セルフサービスのお茶を入れて、待つことしばし。
英語と中国語の説明書きがありました。
成田空港から近いせいか、インバウンドの観光客が訪れるのでしょう。
11時5分前に私の前に新川重が運ばれてきました。
一尾半は、さすがに感動の大きさ。
鰻のタレの甘い香りが鼻をくすぐります。
よく見ると、1.5尾ではなく1.75尾。
お重からはみ出しています。
これで2,500円という現実を目の当たりにして、私のボルテージは上がります。
お吸い物は嬉しい肝吸い。
お新香にも手抜きはありません。
山椒を振って、いただきます。
明らかにご飯よりも鰻が多い逆転現象。
こんなにたくさん鰻があるのですから、大胆にカットして、一気に頬張ります。
これは旨い!
ワシワシと豪快に食べ進みます。
脂ののった鰻は、ふっくらと焼き上がっています。
肝もしっかり大きい。
相当食べましたが、まだ半身あります。
ライスコントロールに苦労しつつも、無事食べ終わりました。
満腹、そして大満足です。
30分一回転のシフトになっているようです。
鰻を見越しで焼くのでお客さんの店内での待ち時間が無い仕組み。
予約でいっぱい店だから為せる技。
帰りに店員さんに、予約なしの私を割り込ませてくれたお礼を伝えました。
「今度は予約されるといいですよ」
大満足のランチ。
20キロ以上自転車を漕いで来た甲斐がありました。帰りに成田空港そばの成田市さくらの山公園に立ち寄り、空男・空美に交じって、離陸する飛行機を眺めてから帰路につきました。
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