「鮨処 みやこ」でエンジンを暖めた我々は、まだ明るさと熱気がこもる西新橋を歩きます。
二軒目の立ち飲みは「蕎麦 さだはる」。
ランチタイムはメガ盛りの立ち食い蕎麦屋、夜は居酒屋営業という知る人ぞ知る名店。
私は虎ノ門に勤務し始めた2016年から新橋に戻るまでの4年間、愛用させてもらいましたが、コロナ禍を挟んで5年振りの訪問です。
夜の営業はハイチェアを使った着席スタイルですが満席でした。
「立ち飲みでも構わないです」と店主に告げます。
むしろ立ち飲みたかった我々には幸いな状況。
カウンターの空きスペースに陣取ります。
ホッピーでリスタート。
つまみを頼みます。
「ここは本当に何を頼んでも旨いんですよ」
と、まるでお店の回し者のような「さだはる推し」の私。
N君は冷やしトマトをリクエスト。
「さだはる自慢」の私は、数あるつまみの中から特にお気に入り、かつお薦めの料理をチョイスしてN君にプレゼンします。
まずは絶品のちくわ天ぷら。
立ち食いと侮れない美味しい天ぷらなのです。
もちろん揚げ立てアツアツ。
塩で頂きます。
そして私がこの店を愛して止まない理由のひとつが玉子サラダ。
いわゆるタマゴサンドのフィリングです。
これが大人食いできるのですから、たまご好きの私には堪りません。
ホッピーはナカをお代わり。
更にたまご料理をもう一品。
フワフワの焼きたて出し巻き玉子。
5年振りの「さだはるの玉子尽くし」に、幸せしかありません。
テーブルが一卓空いたので、そちらに移動を勧められます。
三杯目のホッピーとともに、締めの蕎麦も注文。
締めの蕎麦はかけに限ります。
N君はざるそば。
私は田舎そば。
そして「さだはる」といえば、取り放題の薬味とサービスの玉子。
テーブルの真ん中にドンと置かれた薬味は天かす、大根おろし、わかめ、ネギの四種。
ランチタイムも然りですが、これが取り放題なのです。
やや太めの田舎そばを、早速手繰ります。
たっぷりの薬味を入れたそばつゆにくぐらせて啜ります。
久しぶりでしたが、相変わらずの腰、風味、喉越し。
蕎麦屋ですから蕎麦が旨いのは当たり前ですが、立ち食いとは思えないクオリティなのです。
サービスの温玉もそばつゆに投入し、箸入れの儀。
流出した卵黄に蕎麦を絡める至福の時。
大満足の「さだはる飲み」。
お会計の時にご主人に
「久しぶりにお邪魔しました。美味しかったです。ごちそうさまでした」
と告げると
「以前、時々カウンターでお一人でいらしてましたよね」
と私のことを覚えていてくれました。
贔屓のお店に覚えてもらえるのは、幸せな事。
二人で4,000円ジャストのお会計を支払いお店を出ます。
三軒目は、猛烈にカチカチのドリンクを出す立ち飲み屋に行く予定でしたが、ここでN君がギブアップ。
次回は「さだはる」から再スタートすることにしました。
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