北新地の玉鬘にご案内です。
私のフェイスブックでこの店の豪華絢爛出血大サービスの朝食の凄さに感動したY君から
「是非玉鬘で朝ご飯が食べたい!」
と、私にリクエストがあったのが12月。
朝ご飯イベントは昨年終了しましたが、戦友M部長の個人送別会でこの店を訪れた時に
「ママ、東京の同期がどうしてもこの店で食べたいって言ってるんだけど」
と相談すると
「ほんなら、ランチやリまひょか。キャノンデールはんも転勤やし、パーッといきまひょ」
と快く引き受けてくれたのです。
友人の難題を解決してくれたママに大感謝。
そして、今日がその日です。
ママがボックス席を私のためにキープしておいてくれました。
「5人座れますよ」
というので、前々から玉鬘を紹介して欲しいと頼まれていた飲み友達のKさんと、私をこの店に紹介してくれた恩人Yちゃんの二人もフィーチャーしました。
卓上にはひろうすと納豆、お新香がセットされています。
今日の展開が気になります。
「今日はほれ、こんなんですわ」
と巨大な鰻の蒲焼きと、見事な鯛と寒ブリの半身を見せてくれました。
これは今日もヤバそうです。
白子の炊いたんも準備されています。
最初に出てきたのは、海鮮盛り合せ。
鯛、寒ブリ、ホタテ。
「玉鬘名物『消しゴム切り』だよ」
と私は初めてのY夫妻とKさんに説明します。
活きのいい高級食材が惜しげも無く、厚切りで、この量。
ホタテに至っては、忘れたのかわざとなのか、切ってすらありません。
「魚は厚切りやないと味がしまへん。薄う切ってええんはふぐだけだす」
とママ。
そのトークに、既にY夫妻とKさんは惹き込まれているようです。
もうママの魔術にかかりました。
鰻と玉子焼き。
これも後でオン・ザ・ライスにしましょう。
やっぱりヤバい展開です。
「皆さん、飲み物はよろし?ビールでもどないだす?新年やし、ドリンクはサービスしますよ」
と、またまた剛毅なママの発言に、皆のっかります。
しかし私は午後に大事な打合せがあり、飲むことはできません。
その予定が無ければ、午後半休してこのまま昼酒に突入したいところです。
私だけがノンアルで、無念の乾杯です。
寒ブリの脂の乗りは半端ありません。
厚切りどころか切っていないホタテも、確かに豪快な味。
ご飯が出てきました。
思わず勘違いするところでしたが、今は昼。
これはランチなのです。
飲み屋然とした店の作りが、そう錯覚させるのでしょう。
もちろんオン・ザ・ライス。
海鮮丼風に。
うな玉丼も自主制作。
粕汁が出てきました。
今日の酒粕はなんと獺祭だというから、これまたヤバい話。
「キャノンデールはんは、今日は送別やからお頭入れときましたで」
と特別待遇。
白子の炊いたんが出てこないので、催促します。
そんなざっくばらんな関係が嬉しいお店。
ご飯をお代わり。
もう炭水化物ダイエットなど、どうでも良くなってきました。
日本酒好きのYちゃんも、豪快に日本酒を頼んでいます。
それを見て、また羨ましい私。
「ママ、生卵頂戴!」
と私のお決まりのお願い。
カウンターのご常連さんが、ボックス席の私たちに渡してくれました。
これからTKGを作るのです。
もちろんただのTKGではありません。
NTKG(納豆卵かけご飯)。
最近定番化した卵黄を崩す動画も撮影。
この黄身の流出が、食欲をそそります。
この程度の粗めがベスト。
ご飯は卵に比して少な目が良いのです。
ズルズルとお茶漬けのように。
ここのランチは格闘技。
やっつけるのに1時間はかかります。
最後にママからオミヤ。
美味しいお新香と、高級沐浴剤。
「引越やのに、荷物が増えてごめんな」
とママ。
「うん、たぶん今日が最後かな。本当にお世話になりました。ありがとう」
「せっかく仲良うなったのに、残念やわ。転勤やなんて、こないなことがあるんやね」
私もとても残念です。
「また、こっちに来ることがあったら思い出してな。忙しなるやろから、身体には気いつけてな」
別れ際に何度も何度も身体のことを気遣います。
私より年下のママですが、こんな時はまるで姉のようです。
この素晴らしいおもてなし、本日のお代は野口英世がお一人様。
参加者一同大感動ですが、私はこの楽しく素敵なママに会えなくなるかと思うと、とても悲しい気持ちでした。
ママ、短い間だったけど、本当にありがとう。
また、いつかね。
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