最近、築地勤務時代の懐かしいお店を訪ねています。
今日は13時半のレイトランチとなったので、ラーメン屋さんなら良いかもしれないと足を向けたのが、銀座「共楽」。
人気店なので、通し営業のオフピークが逆に狙い目でもあるのです。
それでも狭い店なので満席。
運良く入れ替わりに入ることができました。
入口に券売機がありますが、故障中らしく現金の対面販売。
お値段は残念ながら、世の中のトレンドと同じく値上げとなっていました。
初めて来たのは東京転勤直後ですから、35年以上も前の話。
前回の訪問は2011年ですから、2019年にリニューアルしてからは初めてです。
と言っても、そのリニューアルオープン後の間に店内は程よくエイジングされたようで、浮ついた感じはありません。
改装してむしろ狭くなったのでは、と思ったほど窮屈なカウンターに座って、竹の子ワンタン麺を注文します。
厨房のお父さん、お母さんもお元気なのでホッとしました。
無事コロナ禍をくぐり抜けたのです。
しばらくして、ラーメンが運ばれて来ました。
濃口醤油の深い色と香りが、あの頃と変わらず懐かしい。
しつかりと煮込まれて味の滲みたメンマ。
この店では昔から「竹の子」と呼ばれて親しまれています。
美味しいので、いつも増量トッピングしていたことを思い出しました。
まずはスープをひと口。
醤油と鶏ガラをベースにした、昔ながらのシンプルな味ですが、どこか滋味深く、優しい。
やや平打ちの中太ストレート麺は、柔らかい茹で加減。
昭和の中華そばながら、なんとなくハイカラな感じがするのは、この麺のせいかもしれません。
麺を食べ進むと、ワンタンがゴロゴロっと出てきます。
私が子供の頃は、ワンタン麺などエースコックの袋麺でしか食べたことがなかった憧れのラーメンでした。
竹の子とも一緒に麺を食べ進みます。
中盤に胡椒を振って味変。
もちろんワンタンとも一緒に。
エースコックのワンタン麺と比ぶべくもありませんが、個性的でとても美味しい。
じっくり味わって食べたつもりですが、そこはラーメン。
懐かしいお店との再会時間は短いものでした。
お店はきれいになりましたが、昭和な雰囲気と心温まる接客は変わらないと感じました。
私のようなオールドファンと、若いニューカスタマーがミックスした狭い店は、濃密な空間。
ほっこりと心も胃も温まりました。
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