今日の宿、米子まで国道9号線をおよそ100キロ走ります。
途中には因幡の白兎伝説で知られる白兎海岸も。
山陰道もずいぶん整備されていますが、私はあえて国道9号線を。
交通量も少ないので、美しい日本海の海岸を眺めながら、快適なツーリング。
途中、鳥取県道30号線から大山に上り、山の北西を巻くように走って大山道路から米子市内へ抜けました。
あいにく雲が多くて山頂は見えず。
今宵のお楽しみは居酒屋。
今回の旅は急に決めたため、事前調査が十分ではありませんでしたが、私のB級グルメセンサーが反応した店に訪れてみました。
米子駅近くの飲食店街にある串かつ 土手焼 一品料理なるこ。
暖簾を潜ると超満員。
カウンターに空席がありましたが、予約済み。
明らかに旅人だとわかる私のために椅子を一つ出してきてくれました。
とりあえず生ビール。
一日のツーリング疲れもじんわりと溶けていく至福の瞬間。
ひと心地ついて、店内を見回します。
いずれも魅力的なメニュー。
目の間には大きな鍋に土手焼と湯豆腐が。
この二つと出し巻が名物料理だということなので、注文します。
女将が、目の前の鍋から味が滲みた土手焼を選りすぐってお皿に引き上げます。
デカいっ!
私が大阪の串カツ屋で食べる土手焼の一串と比べると四倍はありそうです。
七味を振って頂きます。
串かつも名物のようですが、そこまで辿り着けるでしょうか。
私の箸の進み具合を見ながら次の湯どうふを出してくれた女将。
丸ごと一丁。
これは大変なことになってきました。
芋焼酎の水割りをお願いしました。
お酒を作ったり、お料理を運んだりするのは、もう一人の女性従業員。
どちらも笑顔が素敵でチャーミングな方。
お客さんは常連さんばかりなので
「○○さんに土手二つ、△△さんが串かつと出し巻一つ」
などとお名前で呼んでいます。
地元客が多い居酒屋は間違いないというのが、私の持論。
そして、その法則通りこの店も間違いありませんでした。
「出し巻は一人前にしますか?ちょっと多いから少なめにしますか?」
と女将に聞かれました。
確かに隣のお客さんが食べている出し巻は尋常では無い量。
「少なめってどれ位ですか?」
「一人前の半分です」
「じゃあ、それでお願いします」
串かつや焼鳥にも興味があった私は、胃袋のスペースを確保しようと考えました。
奥の小上がりで宴会する人たちの注文も捌きつつ、私の出し巻が手際よく巻かれ始めました。
しかし出てきた出し巻の量を見てびっくり。
隣の人が食べていたのも少なめだったと今わかりました。
既に土手焼と湯どうふでかなりの満腹感。
大きめの卵焼き器を使っている上に、使う溶き卵の量も半端無いのでしょう
驚くほど肉厚な出し巻に圧倒されます。
早速いただきます。
いいお出汁の利いた出し巻は、アツアツフワフワ。
いかにお出汁をたっぷり使っているかは、お椀の底に溜まった出汁の量でわかります。
さすがの卵好きの私も残しそうになるという前代未聞の珍事。
「あの、これって少なめなんですよね?」
と女将に確認しましたが、そうだとのこと。
右隣の四人組が地物マグロの刺身を二人前頼みました。
すると
「ここは、実は刺身が旨いんだよ。今日は定番ばかり頼んだけど」
と左隣の常連さん。
「そういうことか」
と私は心の中でつぶやきました。
私は二人前の刺身が出てくるまで待って、その量を確認。
それから、女将に告げました。
「すいません、地物マグロの刺身を食べたいんだけど、一人なので少しでいいんです。できますか?」
「いいですよ。半人前にしましょうか」
心優しい女将のおかげで、旅人は無事地物マグロの刺身を食べることができましたが、これで半人前。
やっぱり多い。。。
芋焼酎のロック。
既に水分も受け付けない位、胃はパンパンです。
とはいえ、いざ目の前に並べれば、その美味しそうなビジュアルに再び食欲が少し戻ってきました。
活きのいい生マグロ。
旨味がダイレクトに舌の上に広がります。
二階にも座敷があるらしく、後から来た団体さんも続々と階段に飲み込まれていきます。
みなさん常連なのか、女将たちと挨拶。
地方の居酒屋らしく、方言が飛び交うほのぼのとした雰囲気。
私は2時間強滞在し、大満足の大満腹。
お会計を頼むと
「いい写真が撮れましたか?」
と女将さん。
美味しいお料理と、メガ盛りに感動したお礼を告げ、ブログの名刺をお渡ししました。
4人くらいで食べに来れば、もっと色んなものが食べられて良かったな、と思いながらブラブラと歩いて宿へ。
寝酒に買っておいた缶入りハイボールが飲みきれなかった、というのは初めてでした。
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なるこ (居酒屋 / 米子駅、博労町駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.4
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