米子自動車道から中国自動車道へ入り、兵庫県へ。
今回のB級グルメ焼きそば巡りでもう一軒立ち寄りたい店がありました。
山間にある佐用町のご当地B級グルメ、ホルモンうどんです。
少し西に位置する岡山県津山市のホルモンうどんも有名ですが、あえてこの鄙びた町の鄙びた店を訪ねてみることにしました。
岡山、兵庫の山間部は昔から畜産が盛んで、鮮度のいいホルモンを使った料理が発達したようです。
何軒かある店から選んだのはホルモン焼き一力。
2009年8月の台風で甚大な水害を受けた佐用町。
水害後佐用川の反対側から店を移転し、国道179号線沿いのこの場所で営業しています。
店の前には畑と川と山が広がっています。
のどかな田舎の風景。
大きな鉄板を囲むように長椅子が配置されています。
芸能人やテレビの取材の色紙も貼られていて、知る人ぞ知る人気店であることがわかります。
感じの良いお母さんが一人で切り盛り。
メニューはホルモン焼きのみ。
ホルモンうどんは、このホルモンとうどんを単品で頼んで一緒に炒めてもらうという訳です。
とはいえ注文はホルモンうどんと言えばOK。
鉄板にホルモンとキャベツとネギをのせて炒めます。
続いてうどんを投入します。
「うどんは一つでいいですか?」
と聞かれます。
「はい」
なるほど、うどんは好みで玉数を増やせるわけですね。
うどんを入れたら特製の味噌ダレをかけて、更に炒めます。
このうどんは地元の製麺所のもので、ホルモンうどんにピッタリの腰があるそうです。
炒めるときに使った味噌ダレを小鉢に入れてくれます。
実に美味しそう。
いろんな部位の大きなホルモンがゴロゴロ入っています。
まずはホルモンだけを味噌ダレにつけて頂きます。
甘辛のタレが実に良く合います。
鮮度の良さがわかる食感。
続いてうどんを。
少しだけ味噌ダレにつけて。
それもそのはずで、単品のホルモン焼きにうどんを加えているのですから。
「タレが足りなかったら足してね」
とお母さん。
相当なボリュームで食べても食べても減りません。
今日のランチは二食目でしたが、とても美味しいので難なく完食です。
15時頃だったのですが、評判を聞いて神戸からやってきたという女性二人連れとご一緒しました。
その方たちは既にお昼を食べたから、と二人で一人前を分けていました。
地元の方が明日の昼の予約をしにお店に来ました。
「4人で来るから」
とホルモンや色んな部位の内臓を大量に頼んだ後、
「うどん8つ」
と言うのにはビックリ。
すっかり満足してお店を出て出発の支度をしていると、お母さんが表まで見送りに来てくれました。
「気をつけて帰ってくださいね」
「ありがとうございます!」
今回のB級グルメ焼きそば巡りの旅は、素敵な女性たちとの出会いの旅でもありました。
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一力 (ホルモン / 佐用駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.4
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