土曜日のランチを何度か狙ってみたものの、あまりにもいつも満員で見送っていました。
それでもどうしても気になるので、今日は飲み友達のAちゃんを誘ってこの店のドアを開けました。
もちろん予約なしでは難しいことはわかっていましたので数日前に電話しましたが、金曜日の夜とあってカウンター席のみ。
もっとも厨房が見えるカウンター席は私が好きなポジションなので全く問題ありません。
大きな石窯もすぐそばにあります。
早くも期待が高まります。
奥にもスペースがあって、パーティーなどにも向きそうです。
何はともあれ生ビールを頼み、メニューを研究します。
感じの良い女性店員が本日のおすすめを説明してくれます。
レギュラーメニューを見る前に、既にほぼ展開が見えてきました。
「みなさんどんな風に頼まれますか?」
「お二人で前菜とピザとパスタをシェアされるのが多いですね」
ピザの大きさを聞いた所、直径およそ30センチとのこと。
「前菜を頼んで、ビザを二枚とパスタを一つ食べたいんですけど、二人で食べられますか?」
女性店員はしばし我々を見つめた後、
「男性がいらっしゃるから大丈夫かもしれませんね」
どうやら華奢な彼女を、ガタイのデカい私が補えるのではと思った様子。
しかし、実はAちゃんは私と全く同じだけ飲んで食べるので、ボリューミーな店をクリアしたい時は手伝ってもらうのです。
「ピザは何分ぐらいで焼けますか?」
「混み具合にもよりますけれど、他に注文が入っていなければ5分で出来ます」
なるほど、薄い生地を石窯の高温で焼きあげるから早い訳ですね。
「では、和歌山県のびん長マグロのカルパッチョと3種貝の旨味たっぷりアーリオ・オーリオをお願いします。ピザは、また後で頼みます」
前菜のびん長マグロのカルパッチョが出てきました。
店員さんの説明によると、びん長マグロの異なる部位を使っているので、色んな味が楽しめますよ、とのこと。
彩りは目にも鮮やかで、一気に食欲が湧いてきました。
二杯目はグラスの白ワインからピポリビアンコをチョイス。
熟した果実の強い香り、華やかでフレッシュな味わい。
まさに魚介にはぴったりっです。
店内はいつの間にか満席になっていました。
前菜がほぼ無くなった頃に3種貝の旨味たっぷりアーリオ・オーリオが出てきました。
ホール係のお姉さんたちがいいタイミングで厨房に声を掛けているのでしょうか。
巨大なハマグリ。
ムール貝。
あさり。
パスタはわずかに平打ちの麺。
貝の旨味がしっかり出たソースとの相性は抜群。
オリーブオイルとトマトとバジルのプレーンな味にグッと深みが増しています。
いよいよピザを頼みます。
やはり本日のおすすめから水牛マルゲリータ。
手際よく生地を伸ばし、具材をトッピングして大きな木のヘラで鮮やかに石窯に放り込みます。
生地と石窯にこだわったナポリピザを作り上げるためのお店の口上がメニューにありました。
2011年にオーナーがナポリピッツァ職人選手権で世界第6位になったことも書かれています。
ワインは赤に。
ワインらしいブーケ、完熟したベリーが感じられるイ・コルトリ ロッソ・ディ・トスカーナ。
待ちに待ったピザが出てきました。
私にとっては2年半越し。
切り離して頂きます。
水牛モッツアレラがトロリ。
生地は噛めば噛むほどモッチリとして甘みすら感じます。
一枚目のピザを難なくクリアした我々は、二枚目に挑戦することにしました。
レギュラーメニューから厳選。
検討の結果、クワトロフォルマッジにしました。
間違いなくワインに合うはずです。
赤ワインの二杯目はキャンティクラシコ ヴィティッチオ。
クワトロフォルマッジが到着。
絶対間違いないビジュアル。
石窯の高温でサクッと焼きあがっています。
シンプル・イズ・ベスト。
ゴルゴンゾーラ、リコッタ、タレッジョ、モッツアレラの4種類とピザ生地が渾然一体となった絶妙の味と食感。
もちろん美味しかったので何の不満もないのですが、もう一軒仕上げにバーに行くどころか、食後のコーヒーすら入らない状況。
重たい腰を上げてお会計を済ませ、大満足で解散となりました。
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アレグロ 天満店 (ピザ / 扇町駅、天満駅、大阪天満宮駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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