ランチの行列に二人して並ぶ時間はとても取れないので、予約できる夜に一杯飲みながらガン爺を楽しもうという方針。
18時の開店に合わせてお店の前で待ち合わせ。
二階の電気が点いたのを見計って階段を上がります。
L字カウンターの入り口に近い席をあてがわれ、メニューを確認。
本当は飲み放題セットが魅力的だったのですが、それは4人から。
我々はおつまみセットという一品メインでミニカレーが締めに出てくるセットにしました。
まずは生ビールで乾杯。
ジョッキもしっかりと冷えて泡も綺麗な生ビールが出てきました。
最初の一杯は2,000円のセット料金に含まれています。
小皿料理二品が選べますが、マスターは
「お二人なら一品ずつ四種類にすると色々食べられますよ」
とのリコメンド。
そのアドバイスに従いチキンマサラ、バラカリ、揚げ物盛り合わせ、ムルギー焼という、ランチタイムでもお馴染みの定番を中心にピックアップしました。
最初に生野菜サラダとチャナマサラが出てきます。
いつもランチで見る、あのサラダです。
そんな解説をK君にしつつ、これまたいつものドレッシングをかけて頂きます。
野菜を先に食べるとダイエットになる、という誰かのセリフを頑なに信じている私です。
一品はあっという間に続々と出てきます。
ジューシーでスパイシーなチキンマサラとヘルシーなムルギー焼。
揚げ物盛り合わせは、ごぼうちゃん（ごぼうの薄切りフライ）、コロッケ、サモサ（中はカレー味）、えびせんべいの四種類。
真ん中にディップ用のカレーが入っています。
テーブルの上は、瞬く間に一杯です。
アツアツホクホクのコロッケ。
カレー味のサモサに更にカレーを浸けて。
そこへ最後のバラカリ（豚のばら肉カラマンタンスパイス）が登場。
怒涛の四連発で小皿料理が出揃いました。
余りの速さに戸惑いつつも、食べ進みます。
バラカリにも香りのスパイスをかけて。
どれも実に旨い。
そこへ昔同じ部署だった後輩S君が一人でフラッと現れました。
弊社の社員にファンが多いのです。
アルコールはブラックニッカハイボールからレモンサワー、白ワインと全種目制覇の勢いでお代わりします。
ドリンクは一律380円なのは明朗会計。
K君と四方山話に花を咲かせながら、一時間半。
そろそろ締めカレーですが、既に腹パンなのはなぜかと思ったら、ランチで食べたナンディニの南インド料理バイキングが胃もたれしているのです。
昼も夜もカレーで私はすっかりインド人化しています。
締めのミニカレーはいつものように辛口で。
見慣れたサフランライスとルーが器に入って出てきます。
具材から野菜カレーと思われます。
ライスはミニとはいえ、しっかりと一人前。
今度からランチはライス小にしなければ、と決めたことを思い出しました。
赤ワインを頼んで、カレーに合わせます。
ルーを少しずつかけながら、カレーを食べます。
「やっぱり旨いなぁ」
としみじみ感じていると、隣でK君が
「これは美味しいですね！」
と大声を上げます。
週に3日はカレーを食べている彼の太鼓判。
もっともここのカレーが美味しくないという人は聞いたことがないので（好みはあるかもしれませんが）、当然と言えば当然。
私も紹介した甲斐がありました。
私はいつものように途中で三種類のスパイスを振って味変。
最後はじんわり発汗しました。
すっかり満足、満腹でお会計。
4,000円にいかず、結局飲み放題コースよりも安い結果となりました。
マスターにランチの混雑状況を尋ねました。
「今はだいたい30分以内の待ち時間ですね。皆さんにご協力いただいて、前のお店より流れがスムーズになりました。少しでもお待たせしないように頑張ります」
との事。
「月初と月末がやっぱり混みますね。月替わりのメニューを食べたいというお客さんがどうしても集中するんです。15日前後の週は比較的空いていますよ」
と貴重な情報を頂きました。
この後の展開には、私に秘策があります。
K君を連れて、その店に向かいます。
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