2017年12月31日日曜日

懐かしい天満で大晦日のハシゴ酒③ 4年間足繁く通った大切な止まり木「バー ホワイトラベル」で常連さんたちとゆく年くる年

天五で懐かしい七福神天満酒蔵をハシゴしてから、天神橋筋商店街を南へ向かいます。
単身赴任時代、何度となく歩いた道。


天神橋筋商店街が三丁目から二丁目に変わる道を東へ。
そこには私がかつて住んでいたマンションがあります。
その少し手前にあるのがバー ホワイトラベル
大晦日の今日、開いていることをマスターに予め確認しての訪問です。


ドアを開けると、カウンターの向こうにはマスターひとり。
いつも人が集うこのバーも、時々こういうアイドルタイムがあるのです。


カウンターの端の定位置に腰かけて、デュワーズのハイボールを頼みます。
年に何十本も開けたボトルは昨年は一本だけ。


「タマゴサンドは召し上がりますか?」
と聞かれました。
「もちろんです」
と私。
他所で飲んできたであろうことを推察し、私の腹具合を聞いてくれたのですが、たとえ満腹でも、ここのタマゴサンドは別腹。
大阪赴任中に、何百回食べたことでしょう。


しばらくマスターと二人で話しているうちに、ご常連が三々五々姿を現しました。
会話も弾み、グラスも重なります。
いつの間にか日付は変わり、2018年になりました。
静かな年明けを、大切な止まり木で迎えることができました。
実にいい、ゆく年くる年。


時計は1時を回りました。
昔ならどれだけ酔っても歩いてすぐのマンションに帰ることができましたが、今日は電車で実家に帰らなければなりません。
大晦日の終夜運転とはいえ、そろそろ潮時です。
ご常連に挨拶し、マスターに謝辞を述べ、あの頃と同じように東に向かって歩き始めました。




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夜総合点★★★★ 4.0

懐かしい天満で大晦日のハシゴ酒② 年末年始も休まず昼から営業。懲りない面々が集う浪速のセンベロ大衆酒場

天五の七福神でエンジンを暖めた私は、すぐ隣の天満酒蔵へ。
年末年始も営業している、酒が抜けない懲りない面々にはありがたいお店です。


改装して玄関は新しいですが、歴史のある大衆酒場。


カウンター席に空きを見つけて座ります。
31日の20時過ぎと言えば、家族親戚が集まって美味しい料理を囲みながら紅白でも見ている時間ですが、この店は、そんな団欒とは無縁の酔っ払いたちの憩いの場。


とりあえず、芋のロックを頼みます。
味気ないグラスに注がれた、水のような液体。
これが、また良い。


テレビはボクシングを映しています。
2011年のクリスマスイブにこの店の暖簾を初めて潜った時は、クリスマスを祝う相手のいない酔っ払いたちが、フィギュアスケートの放送を観ながら
「ジャネット・リンのが、可愛かったで」
と言っているのを聞いて、この店の奥深さを知ったのが昨日のことのように思い出されます。


カウンターの冷蔵ケースに入っている作り置きのハマチの刺身だし巻き玉子を頼みます。


本日二軒目の立ち上がり。
酔客の喧騒は、今日が大晦日だということを忘れてしまう、この店らしい日常。


なかなかに旨い刺身。


だし巻き玉子は、懐かしい大阪の味。


当店限定という天満酒蔵ハイボールを頼みます。
最近大衆酒場で流行りの、ウイスキーを酎ハイで割るタイプ。
さっきの七福神にもありました。


ウイスキーの色がほのかにありますが、味は樽ハイの酸味を感じるもの。
飲みやすいので、要注意です。


もう一品、何か温かいものを頼むことにします。


湯どうふにしました。
出汁で煮て、とろろ昆布をあしらった浪速の大衆酒場の定番。


「湯豆腐は、やっぱり京都だよね」
という東京の人に、これを食べさせてあげたい。


奥のテーブルでは酔っぱらってボルテージの上がったグループから、かなりのノイズが出ています。
目の前の女将は
「うるさいなぁ~。何遍言うたらわかんねん。追い出してき!」
と若い厨房従業員に指示を飛ばします。
やはりベテランの別嬪ホール係は、相変わらずツンデレ系のキツイ仕切りで浪速の酔っ払いたちを捌いています。
怒られても嬉しい、この独特の雰囲気が好きなオヤジたちに幸あれ、と思いながらセンベロのお会計を済ませて席を立ちました。





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夜総合点★★★☆☆ 3.5

懐かしい天満で大晦日のハシゴ酒① 大好きな天五「七福神」の旨い串かつとおでんでスタート

懐かしい町を散策しているうちに夜になりました。
まるで酒場放浪記の収録のようです。
足繫く通った南森町の馴染みの居酒屋は、もちろん年末年始でお休み。
天満なら開いている店があるだろうと、ブラブラ歩いてきました。


天五にお気に入りの店があります。
きっと開いているはずだと、あたりをつけて来ました。


串かつの七福神
天満界隈に四店舗ありますが、天五のこの店が本店です。


ちょうどお客さんが出たところで、カウンターの奥に案内されました。


明日の元旦だけが休みで、それ以外はいつも通り昼酒が飲める素晴らしいお店。
2012年1月に単身赴任でこの町に暮らし始めて以来、4年間お世話になった大好きな串かつ屋です。


とりあえず生ビールおでんを頼みます。
2年ぶりですが、生ビールは最初の一杯が100円という驚きの価格は相変わらず。


おでんは大根玉子糸こんにゃく


白滝、と頼んで「糸こんにゃくですね」と言われた私は、すっかり東京人。


今日最初のアルコール。
やっぱり懐かしい町の懐かしい店で飲む酒は旨い。


よく味の滲みた大根。


関西風の薄口おでんは、玉子の味も優しい。


串かつをどう組み立てるか考える時間も楽しい。
その時間を確保するために、とりあえずおでんかどて焼きを頼むのです。


最初はウインナーキス


目の前のソースに串かつをディップ。
二度浸けお断りの作法も懐かしい。


目の前のキャベツは食べ放題。
東京の串かつ屋は料金を取る店もあるのです。


揚げたての串かつにソースを浸けて、ハフハフと食べるのが実に美味。


第二弾が出てきました。
れんこん牛かつ


牛かつをソースに潜らせます。


キャベツもソースに浸けて。
生野菜がたっぷり摂れるのも、串かつの意外ないいところ。


アルコールは角ハイボールにチェンジ。


れんこんも好きなネタ。


酎ハイプレーン
これもわたし的には定番の流れ。
テレビで流れるダウンタウンの年末特番を見るとはなしに、見ながらジョッキを呷ります。


もう少しだけつまみます。
この店名物のカッパ軟骨と、浪速の定番紅ショウガ


紅ショウガの串かつは、大阪に転勤してきたときには驚いたネタですが、すぐに好物になりました。


4年間天満で飲んだイメージが蘇ってきました。
エンジンも暖まったので、二軒目に向かいます。




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夜総合点★★★☆☆ 3.5

大晦日に懐かしい町、南森町を散策。年越しそばランチは天三「繁昌そば」で鴨南玉子綴じ

昨日、大阪の実家に帰省し、大晦日の今日は、懐かしい町を散策に来ました。
京阪電車天満橋駅で下車し、大川沿いを歩きます。
ここから中之島を眺める景色がお気に入りでした。


天神橋を渡り、天神橋筋商店街へ。
2012年1月に転勤でこの町に暮らし始めた時は、全てが新鮮で物珍しく感じましたが、今はとても懐かしく感じます。


変わらぬお店、変わったお店を確かめながら、ゆっくりと北へ歩きます。
初詣にはまだ気が早いですが、天神さんにお参りしていくことにします。


正式には大阪天満宮


大きな注連飾り。
初詣客を出迎える準備も万端です。


三が日は大変な人出ですが、今日は閑散としています。
これなら願い事を聞いてくれて、ご利益も倍増、と勝手な解釈で手を合わせます。


境内では露店の設営の真っ最中。


北門から抜けるとそこは繁昌亭
何回か上方落語を観に来ました。


天神橋筋商店街に戻って二丁目へ。
私が通勤の時にいつも歩いた通りです。


ここも露店の設え中。


懐かしい風景にノスタルジックな気分です。


商店街から西へ抜けて、もう一社お参りすることにします。


えべっさんの名で親しまれている商売の神様、堀川戎神社


年明け早々の十日戎の時には、境内に入りきれないほどの人でごった返しますが、今日は参拝客もいません。
出向先の会社の商売繁盛を祈念。


絵馬も買いました。
持って帰ってデスクに飾ることにします。


再び商店街に戻ってランチにします。
天三の繁昌そば


東京のように安くて旨い蕎麦屋が少ない大阪で、重宝した町のお蕎麦屋さん。
東京によくある庶民的なお店に似て、普通に蕎麦も出汁も旨いのです。


待っている間に何を頼むか考えます。
冷たい蕎麦を手繰りたいところですが、今日は外を歩いて冷えたので、温かい蕎麦にしましょう。


晦日そばというのもありましたが、私は鴨南そばにしました。
「もし玉子綴じにできるなら、お願いします」
と、注文を聞きに来た女性に伝えました。


10分ほど待って、店内に案内されました。


お願いした鴨南玉子綴じそばが出てきました。


たっぷりの葱の彩りが奇麗。


薄切りの鴨肉が、たくさん入っています。


そばつゆをひと口。
大阪らしい優しい味。


自家製麺は、腰があり、喉越しもいい、なかなかのレベル。


玉子綴じは、いい塩梅の半熟。


完食、完飲です。


一足早い初詣と年越しそばで、年末年始のセレモニーを一気に済ませました。
この後も、懐かしい町をゆっくり散策してみることにします。




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昼総合点★★★☆☆ 3.5