通勤の高速バスも渋滞無しであっという間に八重洲に着いて、時間を持て余してしまいました。
虎ノ門のオフィスに出社する前に、久しぶりにゆっくりモーニングでもしようと西新橋の路地裏を窺います。
狙いの喫茶店の灯りがついているのが見えました。
昭和レトロ喫茶ヘッケルン。
ジャンボプリンが有名なお店で、私も大好きですが、今日はモーニング。
とはいえ、セットメニューを頼むつもりはありません。
まだ8時15分ですが、先客のお一人様ベテランOLさんは、お二人ともジャンボプリンをお召し上がり中。
「今年初めてのプリンだわ」
と嬉しそう。
私は横並びのソファの端に陣取り、タマゴサンドとホットコーヒーを注文します。
玉子はオムレツで食べたかったのですが
「匂いが出るので今日は出来ません」
とマスターが言います。
新年早々、店内が油臭いなることを嫌ったようです。
「じゃあ、トーストでお願いできますか?」
これにもちょっと渋ったマスターですが
「今日だけ特別に作りましょう。いつもはしないんですよ」
と釘を刺されました。
「耳は落とさなくていいですか?」
「はい」
厳しいようで優しいマスター。
コーヒーはなかなか出てきません。
どうやらトーストの焼き上がるタイミングと合わせているようです。
サンドイッチが出来上がるタイミングで、サイフォンで淹れた美味しいコーヒーを運んでくれました。
そこへ、わがままを言ってトーストにしてもらったタマゴサンドも出てきました。
美味しそう。
タマゴもミッシリ入っています。
この店はおしぼりがないのですが、サンドイッチを頼んだお客さんにはウェットティッシュが出てくるサービス。
オリジナルモーニングセット。
改めて見るとタマゴサンドは8枚切りのパンを4枚使っています。
つまりパン半斤ということ。
相当なボリュームです。
ミッシリ詰まったタマゴ。
たまご好きの私のテンションはアップ。
ジャンボプリンが名物だけに、たまごの扱いに慣れたマスターの手になるタマゴサンドは絶品。
しかも裏メニューのトーストサンドだけに、美味しさは一段とアップ。
お会計の時にマスターから
「忙しくない時なら、オムレツ焼いてさしあげますよ。柔らかめとか固めとかのお好みで焼き分けるくらいの技はありますから」
とちょっと自慢気に言われました。
私よりもずっと年上ですが、そんな茶目っ気も魅力の素敵な方。
さすがに半斤のタマゴサンドはかなりの量で、朝から満腹。
今日はランチは抜きになりそうです。
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