何かと思って手に取ると、号外を模したチラシ。
秋葉原にある田中そば店の新橋店オープンを知らせるもの。
サラリーマンの街だけに、こうした宣伝のほうが効果があるのでしょうか。
私もそんなサラリーマンの一人。
チラシを受け取り、一週間経った今日、リサーチに行ってみることにしました。
オープンの24日はラーメン一杯無料だったそうですが、そんな日に行っても混んでいるだけ。
オペレーションもそろそろ落ち着いたと思われる頃合いを見計らっての訪問です。
入口で食券を購入。
基本の中華そばを注文。
まだピカピカのL字カウンターにお客さんはちらほら。
このあたりのラーメン店は、ランチタイムに行列が出来ても夜は大体こんな感じ。
改めてメニューを眺めます。
そこに味付玉子を見つけました。
さっき食券を買うときには気が付きませんでした。
110円とは、相場の一割増ですがたまご好きの私としては外せません。
現金での追加注文も可能とのことで、ホール係のお姉さんに声をかけます。
更に、こってりにもできるという表示を発見。
初めての店は何かと段取り思い通りにはいきません。
慌ててこってりに変更。
紙ナプキンがありました。
おっちょこちょいの私にはマストアイテム。
程なく出てきた中華そば。
お皿の上に小ぶりな丼。
そこにナミナミのスープが入ったラーメンです。
スープがクリアに澄んでいるので、これがこってりなのかと疑問に思っていた矢先、ホール係のお姉さんが飛んできました。
「すいません。それはあっさりなので、今こってりの背脂を別皿でお出しします」
厨房のお兄さんが小鉢に背脂を注いて渡します。
作り直してくれるわけでは無いようです。
うーん。
かければ一緒なのかもしれないけど、飲食店はそういうことではないような。
結構な量の背脂を慎重に丼に入れます。
そうしないと汁が溢れてしまいそうだからです。
本来のこってりのビジュアルがこうなのかは不明ですが、一応自作してみました。
スープをひと口。
本当は薄味の田舎風のスープと背脂がもう少し馴染んているのではないかと想像しますが、後乗せの背脂は分離したままダイレクトに口に入ってきます。
やや太めの麺は素朴な味。
背脂をしっかり絡め取ってくれます。
柔らかいバラ肉のチャーシューは三枚。
110円という高額の味玉。
もう少し半熟が望ましいところ。
背脂が多くて麺がどれくらい残っているのか判然としませんが、半分は食べ進んだようです。
ここで味変。
特製唐華という自家製唐辛子薬味。
背脂の味が勝っていたスープに、少し締まりが出ました。
家族から「ラーメン汁飲み干し禁止令」が出ていますが、それがなくてもこれは無理。
さすがにくどすぎます。
開店一週間、まだまだオペレーションに難ありといったところ。
この店のコンセプトである「気軽に食べる田舎のラーメン」にこってり味は合わないようです。
味と値段に煩い新橋サラリーマンに選ばれるためには、まずはオペレーションと味の安定が肝要だというのがリサーチ結果でした。
夜総合点★★★☆☆ 3.1
0 件のコメント:
コメントを投稿