2015年4月2日木曜日

伝説のホルモン焼肉、西成「政ちゃん」に7度目の訪問。素晴らしい鮮度と見事な処理のホルモンに同行した同級生も感動

最近ちょくちょく飲む中高の同級生たちが、私のブログで知った西成の政ちゃんに行きたいとリクエストしてきました。

半年先まで予約は一杯。
そもそも常連以外は予約出来ないのですから、一見が食べに行くのは不可能。
幸い私は、飲み友達がこの店の常連とあって、その伝手で時々連れて行っていただいています。
今回も、その常連Kさんにお願いして、彼の手持ちの予約の中から調整を付けて今日の日を迎えました。

同級生のY君とS君とは花園橋駅の出口で待ち合わせ。
ディープな鶴見橋商店街。


昭和レトロなこの商店街を1番街から8番街へと東の端から西の端まで15分ほど歩くと目指す政ちゃんに辿り着きます。


ひやしあめ。


絶滅危惧種の大衆演劇鈴成座


8番街まで来ると、巨大な阪神高速の高架が現れます。
その向こうは津守商店街。


振り返ると鶴見橋商店街の西の端。


この路地の奥がそのお店。


ホルモン焼肉専門の伝説の店、政ちゃんです。


スーツや鞄をビニール袋に入れて段ボール箱に仕舞い、狭い店内へ。


今日は17時からのお客さんが押した上に、我々の後の21時も予約が入っているので時間厳守。
しかし政ちゃん一人では片づけもままならないので、常連のKさんとその友人のMさんは食器を下げて洗い始めました。
ここまでやるからこそKさんも政ちゃんから全幅の信頼を得て、予約できるようになったのです。
その彼でさえ、予約できるようになるまで6、7年は別の常連さんにくっついて通ったといいますから、何とも気が遠くなる話。


私もKさんにくっついて3年で7回目。
かなり勝手がわかっているので、冷蔵庫からビールを出して注ぎます。


メニューは一応ありますが、基本的にはお任せ。


まずはタンサシから。
タン特有の歯ごたえと脂のねっとりした食感が堪りません。


キムチの盛り合わせ
厨房に入り込んで従業員のように働くKさんが盛り合わせてくれました。
政ちゃんを手伝わないと、21時までに食べ終わらないからです。


ハツサシ
大好物です。



センマイ
第3胃です。
同級生のS君は
「鮮度が違うわ」
と感心。
全く臭みがないのは、処理も優れているから。


Kさん持ち込みのロゼ泡
この店は持ち込み可なのです。
他のお客さんが持ち込んで余ったお酒も政ちゃんが飲ませてくれます。


ミノツラミ
色が違います。


肉の焼き方には猛烈に厳しい政ちゃん。
下手に焼こうものなら怒声が飛んできます。
「肉をいじるなって言うとるやろ!」
しかし、Kさんは政ちゃん直伝の完璧な焼き方を心得ているので、その心配はありません。


片面を焼いて、反対側が少し汗をかいたように肉汁が滲み出た所でひっくり返して10秒も焼けば完璧。


こんな感じです。


続いてハツ
さきほど生で食べたものの厚切りです。


中は激レアです。


キムチに巻いて食べると一段と美味しい。
「俺とこのキムチは旨いんやで。なんせ玉出で買うてんねんから」
というお決まりのギャグ。


持ち込みの赤ワインに切り替え。
実はこの割れないワイングラスもKさんが持ち込み、店にキープしてあるのです。


タンモト
タンの根元、つまり喉に近いところ。


同じタンとは思えない食味食感。
希少部位です。


スタートで生で食べたタン
今度は厚切りにして焼きます。
まったくドリップの出ないのは鮮度がいいから。
もちろん冷凍などもっての外。


これ位でOK。


塩ハラミ。
いよいよこの店の焼肉の真骨頂に入ってきました。


実にいい香りがコンロから立ち上ります。
もちろん私の全身には猛烈な焼肉の香りが染みついているはずです。


塩だけのシンプルな味。
タレでごまかさないから、肉そのものの味がよくわかります。
Y君もS君も感動。


テッチャン。
処理がいいので、素晴らしく綺麗。


内壁側から焼きます。
「丸腸みたいなもん、食うとったらあかんで」
と政ちゃん。
手間暇かけて処理してこそ、ホルモンの本当の旨味が出るのです。


この肉厚なところはアカセン(第4胃)との境目。


そしてこれがアカセン
実に美しい処理。


素晴らしい。


Kさんがよそってくれたご飯でオン・ザ・ライス。


フィナーレを飾るのはタレハラミ


先ほどは塩で食べました。
もちろんその方が肉の味がするのですが、タレにしてもらうのは理由があります。


ハラミ丼で締めくくるため。


タレもたっぷりかけてツユダクで。


デザートもあるのです。
いつものバーアイス。


私はマーブルを貰いました。
21時を少し回りましたが、なんとか食べ終わりました。
Kさんの名アシストのおかげです。


今日初めて着たというエプロン。
政ちゃんはいろんなエプロンを持っていて、それぞれにユニークなメッセージが刺繍されています。


自慢げなポーズを取る政ちゃん。
私もようやく名前を覚えてもらいました。
「またおいでな。名刺は貼っとくで」


すっかり人気の無くなった鶴見橋商店街を、再び花園町駅へと向かって歩きました。




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南森町に帰って来ました。
昨夜に続きホワイトラベルにドロップイン。


今日はお客さんの端境のタイミングだったようで、私一人。
スタッフのKさんとお話しして1時間だけ飲みました。


旨いホルモンをしっかりと食べ、酔いも回ったので、今日は深い睡眠がとれそうです。



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