店を出るとまだまだ明るい大阪。
「中津に行こうよ、電車で一本だし。すごく面白い居酒屋があるから」
とK局長、営業のM部長の二人を誘って阪急南方駅へ。
ところが京都線には中津駅が無いことをうっかり忘れていて、梅田まで行く羽目に。
宝塚線で引き返して中津駅に着きました。
酔っ払って転落しそうな激狭のホーム。
一か所しかない改札を下りたところに灯りが見えます。
私のお気に入り。
阪急中津駅ガード下のドB級居酒屋の一つ、大衆酒場いこいです。
暖簾をくぐると
「おかえりなさい」
と声をかけられます。
その挨拶自体はいいのですが、ここは皆男性店員なので、ちょっと奇妙な感じです。
巨大なエアコンの前のテーブル席に案内されました。
相当な年代物ですが、効きは良好です。
以前話した私と同世代と思しき店員さんが
「この店には祖父が飲みに来ていたんですよ」
と言う位古い店。
唯一新しい地デジ液晶テレビは、首位を走るタイガースの試合を放送中。
まずは乾杯です。
私はプレーン酎ハイにしました。
すでにもつ料理を一通り頂いているので、ツマミは少な目に。
ここに来たらマストアイテムのだし巻。
大きく見えますが、下はキャベツの千切りで上げ底になっています。
とはいえ、野菜不足の私にはむしろ好ましく感じます。
だし巻にはネギがたっぷり入っています。
「僕、しゅうまいメッチャ好きなんですわ」
というK局長が頼んだしゅうまいから揚げ。
焼そば。
メニューにはありませんが、塩味にしてもらいました。
ソースと違って、口の中で軽く引っかかる感じが酒のアテには合うのです。
飲み友達から教わったTIPS。
二杯目は皆と同じハイボールにしました。
更にもう一杯。
仕事の話で白熱し、それをクールダウンするために更に酒が進みます。
中年サラリーマンが酔っ払う典型的な循環サイクルに嵌りました。
どうしても紹介したい「迷店」がこのガード下にあるので、K局長、M部長を三軒目に誘いました。
いこいの目の前にある居酒屋ファースト。
暖簾をくぐってカウンター席へ。
お馴染みの自家製おしぼり。
「赤星ある?」
と聞くと、ママさんがドブ漬けの中を探します。
「ごめん、冷えてへんわ。今から冷すから待ってな」
「待ってな」
と言われてもすぐに冷えるわけではありません。
またまたハイボール。
ここは店員が皆女性。
先ほどのいこいとは対極です。
私はここを「中津のガールズバー」と親しみを込めて呼んでいます。
今日三度目の乾杯!
ここは何も頼まなくても充実した突出しが出て来ます。
しかも、一人一品、種類違いで出してくれるのです。
これは鶏レバーの煮込み。
チヂミ。
一拍置いてちくわの天ぷらまで。
なんと我々のために揚げ立て。
ただでさえ満腹ですが、もう一品も頼む必要はありません。
採算度外視、出血大サービスの素晴らしいガールズバー。
「塩で食べると美味しいよ」
とママさんが声をかけてくれます。
三度目の訪問ですが、すっかり顔を覚えてくれました。
多分、この前マシンガントークのE先輩と一緒だったので、インパクトが大きかったのかもしれません。
もう軽口が言える仲になりました。
「赤星冷えたよ」
とママさん。
ガールズバーなので、注いでくれるのです。
ママさんにもご返杯。
乾杯です。
人類皆兄弟。
もう一人のガールにも赤星を。
お会計がいくらだったか覚えていませんが、一人1,000円は払っていません。
三人の中年サラリーマンの酩酊度合も一段と高まってきました。
さすがに酔っ払ったので帰ろうと改札口へ向かいます。
階段の手前にある西洋居酒屋CAVE。
何とも怪しげな雰囲気ですが、名前から察するに洞窟風の内装なのでしょうか。
阪急中津駅ガード下の「迷店」で、ここだけは未訪。
ショットがあるので、一杯だけならいいかも知れません。
「行きましょうよ!」
とドライブのかかったM部長に促され、店の中へ。
本日4軒目。
想像通り謎の洞窟風の造り。
店内は狭く、カウンターとテーブル席。
そして無理やり作ったとしか思えない二階席がありました。
やっぱりハイボール。
今日の乾杯は6回目。
乾き物が出て来ました。
かっぱえびせんは久し振り。
何を話したのかすら覚えていませんが、とにかく盛り上がって楽しかったことだけは確か。
毎年、年末の納会では酒乱振りを発揮する乱暴者のM部長も今日は狼藉を働くことはありませんでした。
時計を見れば23時を回っています。
和やかで楽しい飲み会はこれにてお開き。
転落死しそうな狭いホームから阪急電車に乗りましたが、その後の自分の足取りが不明です。
気がついたらソファで、外はすっかり明るくなっていました。
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