妻が前回の実家帰省の時に見つけたお店です。
飲食店が入る二階建て雑居建物の一階にある「インディアン・レストラン・ロタ」。
遅めの晩ご飯で義母、妻、次男、三男と5人で訪れました。
大きなアルミサッシで中が見えるお店は、簡易な造り。
営業情報や日替わりメニューの内容などはインスタで発信されています。
日本語が微妙なので、前日に発信された内容から具体的なイメージが湧きませんでしたが、
「前行った時、確かビリヤニがあったよ」
という妻の情報に期待が高まります。
お店の公式インスタより |
入口の「本日のバングラデシュカレー」と書かれた店頭のホワイトボードには、インスタと同じメニューが書かれています。
土日限定のビリヤニを頼んだ私に、体格も愛想もいい店主は
「それは同じです」
というようなことを日本語で答えます。
ちょっとよくわからなかったのですが、聞き直してみると、どうやら
「今日のセットメニューにあるポラウがビリヤニと同じなので、ビリヤニは今日はない」
ということのようです。
ふと隣のテーブルを見ると、工場の制服を着た日本人とインド人(バングラデシュ人かも)が、バングラデシュカレーを美味しいと言いながら食べています。
バングラデシュと日本の友好の輪。
ディナーのグランドメニューも見てみましたが、やはり「本日のバングラデシュカレー」が良かろうという意見に落ち着きました。
「ビールありますか?」
と尋ねると
「オサケ、アリマセン」
と返事。
酒販のライセンスを取っていないのでしょう。
がっかりした私の顔をみて
「カッテキテ、ノンデイイデス」
と店主が言うのです。
なんと持ち込み可、持ち込み料不要とのこと。
早速三男と二人で近くのコンビニで缶ビールを買ってきます。
缶ビールを買って帰ってくると、サラダが出てきたところでした。
アサヒスーパードライ生ジョッキ缶。
まさにこんなシチュエーションのためにある飲み物です。
泡を発生させて、グビっとひと口。
至福の時が訪れます。
そこへ料理が出てきます。
カレー皿というよりは、スープ用の大きな器にブラックアイスまめカレーがたっぷり。
カレー皿というよりは、スープ用の大きな器にブラックアイスまめカレーがたっぷり。
ポラウは耳馴染みが無かったのでググってみます。
ビリヤニとポラウは似て非なるものだそうで、ビリヤニはハレの日に食べられる料理で、具材の選択や炊き方にも工夫と手間がありますが、ポラウはよりカジュアルな炊き込みご飯で、単品で食べるものではなく、肉料理などと一緒に食べるそうです。
そのポラウは検索通り、チキンローストカレーを従えての登場です。
とんでもない量のご飯なので、とても食べられそうにありません。
持ち込み許可を得た生ビールにより、我々のテーブルにも日本とバングラデシュの友好が築かれます。
人懐っこいご主人のオープンな気質のお陰です。
まずはポラウをそのまま頂きます。
確かにこれだけでは、あっさりし過ぎています。
ビリヤニとは似て非なるもの、というのを実感します。
しかし、カルダモンの香りはやはりインド的なもの。
日本語メニューが間違っているのかもしれないと思い、お店のインスタの写真から当たりをつけて検索すると、「ブラックアイス」ではなく「ブラックアイズ」で見つかりました。
「アイスコーヒー豆」ではなく、「黒目豆」のことでした(笑)
ささげ豆の一種、とネットにはありました。
ホロホロした黒目豆の食感と、適度なスパイスで
じんわりと追いかけてくる辛さが、実にナイス。
カレーと一緒に食べると、ポラウは一気にその特性を発揮します。
カレーの味が引き立つのです。
更にブラックアイズ豆カレーも加えて、バングラデシュの小宇宙を創造します。
好みに加減に混ぜ合わせながら、少しずつ味変して食べ進みます。
しかし、どんぶり飯よりも多いポラウを寄り切ることはできませんでした。
私はアイスチャイにしました。
全体的にはマイルドでしたが、豆カレーが意外とスパイシーだっただけに、甘いチャイが美味しい。
お会計の時にスタンプカードを貰いました。
最後までにこやかな接客の店主に見送らてお店を後にします。
「また来ようよ。あさくらはなくなっちゃうけど、ここに」
「美味しいし、お酒は持ち込み可だしね。ワインもありかもね」
と、実家帰省の定番であるとんかつあさくらが6月末に閉店するので、その代替候補の一つとして再訪が決定。
お義母さんも「美味しい」と言って食べていたのが印象的でした。
インディアン・レストラン ロタ (インド料理 / 左京山駅、有松駅、鳴海駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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