本日の四件目は「下町ハシゴ酒の会」の紅一点メンバーTさんのご主人Hさん。
「どうしてもキャノンデールさんに行って欲しい店があるんですよ!」
と熱く語りながら、ガード下を三宮に向かって歩きます。
聞けば、安くて旨いフレンチのワインバーだそう。
「旨いのはわかりますが、そんな店が安いんですか?」
と問うと
「間違いないです。今朝行って確かめたんです。フランス風のおでんが美味しいんです」
と言います。
昼から開いているその店に、今日飛び込みで入って、気に入ったから夜も行きたいというのです。
この人は、根っからの酒好きだなぁと改めて感心しました。
巨大な三宮駅の高架下は再開発で、すっかり雰囲気が変わりました。
私が学生時代は昔ながらの洋品店や、居酒屋がひしめき合っていたのですが、今は若者向けのセレクトショップや洒落た飲食店が並ぶ街に変貌。
そんなエリアの一角にあるのが「漁師のフレンチあらきEKIZO神戸三宮店」。
店内は女子8割、カップル2割といったところ。
安くて美味しいから若い人が集まるのでしょう。
ガード下の再開発、というのも今の子にはかえって魅力的なのかもしれません。
しかし、20代、30代しかいないお店で、アラ還世代は浮いています。
いや、それより若者たちには迷惑かもしれないと、私は申し訳ない気持ち。
そんな事は気にもかけないHさんは、
「とにかく大根のポルチーニが絶品なんです。これ頼みましょう!」
とメニューにロックオン。
もちろん赤で。
コロナ禍で定着したニューノーマルです。
「赤い果実やジャムのような香りすみれや甘いスパイスのニュアンス」という口上です。ポトフ仕立てのフランス風おでんという触れ込みです。
しかし、ソースのおかげでしっかりフレンチ仕立てのユニークなオリジナル料理となっています。
会話も弾み、神戸の夜は更けていきます。
健啖家のHさんは、更にオーダーを重ねます。
鶏もも肉のトリュフクリーム煮。
赤ワインはあっという間に無くなり、二本目へ。
「ワインは後戻りできないんですよ」
というS君の講釈に従い、グレードアップした二本目は、レガレアーリ・ネロ・ダーヴォラ。
シチリア固有品種のネロ・ターヴォラから作られる果実味豊かな赤ワイン。
シチリア固有品種のネロ・ターヴォラから作られる果実味豊かな赤ワイン。
カシスやチェリーのような完熟した果実の香り、滑らかなタンニンが特徴とのこと。
更にカマンベールチーズフライとオリーブをつまみに。
たまご好きのHさんは私と趣味が合います。
締めはフランス風おでんから玉子。
これはお店お薦めのキノコのデュクセルクリームソース、トリュフ風味で頂きます。
これで180円(税別)は安い。
16時半から飲み始めて、もう22時半。
いつの間にか4軒はしごの6時間マラソンとなりました。
私は大阪市内にホテルを取っているので、神戸に泊まるメンバーと別れてJRで大阪に向かいます。
どうしても挨拶に寄りたい店があるのです。
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漁師のフレンチ あらき EKIZO神戸三宮店 (ビストロ / 神戸三宮駅(阪急)、三宮駅(神戸市営)、三ノ宮駅(JR))
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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