あわよくば休肝日、という大胆な目論見です。
そんな時には、ご飯をたべさせてくれる食堂が一番。
中華料理だと、どうしても飲んでしまうからです。
久し振りに暖簾を潜った東天満の一富士食堂。
ミンチカツの日替定食も魅力的ですが、できれば揚げ物は避けたい。
昼間は賑わうのでしょうが、私は夜しか来たことがありません。
のんびりした雰囲気で、テレビの音だけが店内に響きます。
肉吸い定食がいいな、と注文しました。
この店の名物料理でもあります。
ほどなく出てきた浪速の名物料理。
ご飯を少な目に頼むのを忘れました。
失敗です。
お新香とじゃこおろし。
大根おろしを見るとジアスターゼを思い出して、安堵するのは酒飲みの悪い癖。
名物だけあって、旨そうです。
たっぷりの牛肉と豆腐。
もちろんオン・ザ・ライスで。
ジアスターゼもオン・ザ・ライス。
偉大なる吉本芸人、花紀京の思い付きから始まった浪速の名物料理。
肉うどんのうどん抜き、というだけのものが、いつしか豆腐も落とし玉子も入った立派な料理となりました。
玉子と肉もオン・ザ・ライス。
他人丼風です。
なんか物足りないな、と思ったら七味を振るのを忘れていました。
私もずいぶんとヤキが回ったものです。
完食完飲。
「ありがとうございまーす、お気をつけてー」
お母さんからも厨房のご主人や息子さんからも声がかかります。
温かい下町人情は、このお店には残っています。
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