これから阿蘇山を時計回りに一周します。
国道265号線をグングンと登っていきます。
振り返ると今登ってきた雄大な草原の道が眼下に。
阿蘇山をほぼ半周し、南側から熊本県道111号線、通称阿蘇パノラマラインに入ります。
あっという間に南阿蘇の町が箱庭のように小さくなります。
草をはむ牛たち。
雄大な自然と美しい風景は、まるで日本では無いようです。
草原が広がる道を快走します。
阿蘇山が見えてきました。
高校の修学旅行以来およそ35年ぶりとなる阿蘇山の火口を見るのをとても楽しみにしていましたが、残念ながら登山禁止。
火山活動が活発になっているからだそうです。
つい先日の御嶽山のこともあり、慎重にならざるを得ないのでしょう。
愛車と記念撮影。
またいつの日か。
引き続き阿蘇パノラマラインを走ります。
広大な草地が広がる草千里。
左手には噴煙を上げる阿蘇山。
なんとも牧歌的な風景に心が和みます。
こちら側から火口が一番良く見えました。
返す返すも残念です。
阿蘇山の北側へと下りていきます。
実に可愛らしい形をした米塚。
阿蘇の神様・健磐龍命(たけいわたつのみこと)が収穫した米を積み上げたものが山になったといわれています。
小さいながらもれっきとした火山。
その向こうに連なるのは外輪山。
後であの台地の上を走る予定です。
麓にも牧場が広がっています。
可愛い馬や牛たち。
13時を回りました。
今日のランチは阿蘇出身のお友達に教わったお店。
巨大な提灯が目を引く、山賊旅路。
歴史を感じる古い造り。
かなりのオオバコ店です。
それにしても、なかなかワイルドでユニークな名前。
店内に入ると、レジの横にはくまモン。
山賊のイメージとは異なる可愛さです。
食べログでも高評価のよう。
なんだかホッとする、田舎の食堂らしい雰囲気。
天井からたくさんぶら下がっているのは土鈴。
お店の方に伺うと、奥さんのコレクションがどんどん増えていったのだそうです。
お友達のオススメに従い、高菜めしとだご汁がセットになっただご汁定食にしました。
ところが他のお客さんが食べているホルモン煮込がとても美味しそうだったので、注文を変更してホルモン煮込定食にしました。
お茶を飲みながら高菜漬けをつまんで、店内の様子を窺います。
店内は、ピークを過ぎたとはいえ、地元の家族連れ、職人さん、営業マン、観光客といった多彩なお客さんたちで賑わっています。
ホール係の女性たちの接客も、とても元気で明るく、期待が高まります。
出てきた料理を見てびっくり。
すごい量なのです。
果たして食べられるでしょうか。
丼に入れて型取ったと思われる米塚のような高菜めし。
だご汁も丼に入っています。
いずれもお茶碗とお椀に入って出てくると思っていた私は度肝を抜かれました。
考えてみれば、それなりのお値段。
二人前と考えれば、むしろ安い位です。
ホルモン煮込。
辛味大根。
冷奴。
紫蘇の実のお漬物。
山芋。
筍の煮物。
しばし呆然としましたが、とにかく食べ始めます。
だご汁は、その名からわかる通りだんご汁。
たっぷり野菜が入った、濃厚でほんのり甘い田舎味噌仕立て。
豚汁のようでもありますが、かなり具沢山で、生姜もたっぷり入ってより豪快な印象です。
高菜めしは想像以上に美味。
自家製高菜漬けの味が良いのでしょう。
ただ、食べきれるかどうかが不安です。
これも美味しいのですが、やはり控えるべきだったかとちょっと後悔。
最初に出てきた高菜漬けも一緒に混ぜ合わせて食べ進みます。
大好きな錦糸卵と紅生姜の彩りも美しい。
紫蘇の実の漬物はだご汁に入れると美味しいと、食べている途中で店員さんに教わりました。
郷土料理ですから、旅人の私は最初からお店の人に食べ方を聞いておくべきでした。
お店の人も驚いています。
「よく食べられましたねぇ!運転で眠くならないように」
レジでお会計。
「どちらからいらっしゃったんですか?」
「大阪からです」
「お気をつけて、阿蘇を楽しんでくださいね」
美味しい料理と、心のこもった明るい接客に気分も爽快。
女性店員さんたちにお礼を告げて、私はハンドルを外輪山へと向けました。
外輪山の大観峰へ。
阿蘇山とカルデラ盆地が一望に見渡せるビューポイント。
外輪山の台地の上を走る通称ミルクロード。
どこまでも広がる広い空と草原。
こんな景色をバイクで走れるなんて、本当に阿蘇に来て良かったと思いました。
そして今日のハイライト。
ラピュタの道と言われるミルクロードから麓に降りる急な道。
この景色を見たくて今回の九州一周ツーリングを企画しただけに、感慨もひとしおです。
いつまでもこの景色を眺めていたい、と思いました。
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山賊旅路 (郷土料理(その他) / 阿蘇駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
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