その先の進路を山陰長門路、国道191号線に向けました。
最初の目的地は、亡き父の実家のある下関市の黒井村。
今でこそ下関市に編入されていますが、かつてはその名の通り村でした。
のどかな田園風景が広がります。
私が子供の頃から50年たっても変わらない景色。
残念だったのは、遠浅で美しい砂浜が、すっかり侵蝕されていたことです。
伯母が一人で暮らしている家に顔を出して挨拶。
たまたま来ていた従兄夫婦とも偶然会うことが出来ました。
そのまま北に向かい、ライダー憧れの聖地、角島大橋へ。
車のCMなどでも知られるこの橋は全長1,780m。
無料の一般道路として長く日本一の長さを誇っていました。
台風の影響で今日は猛烈な風。
ちょっとバイクでは危険なので渡るのは断念。
そのまま山陰路を東へ。
日本海を眼下に見下ろす絶景のビューポイント、千畳敷。
強風に飛ばされそうです。
晴れていれば、さぞ綺麗だったことでしょう。
内陸に入って秋吉台へ。
青々とした草原が広がるカルスト台地を気持ちよく走ります。
秋芳洞に着きました。
12時過ぎでしたので、お昼はここで食べることにしました。
バイクをどこに止めようかとキョロキョロしていたら、この店の女将さんが招き入れます。
「お食事してくれるなら、止めていいですよ」
どうせどこかでお昼を食べなければいけないので、即決です。
典型的な昭和レトロ観光地の総合土産物店兼食堂、新高館。
かっぱそばというのが名物のようです。
店内はタイムスリップ感満載。
まだこういう店が生き残っているのが不思議です。
何がかっぱそばなのか良くわからないので、口上を読んでみることに。
女将自慢の名水。
もちろん注文は、そのかっぱそば。
山芋の入った山菜そば、という体。
そばは仕入れ麺。
ちょっと茹で加減が柔らかい。
そこがまた観光地の田舎食堂らしくて良いのですが。
これから秋芳洞を見に行くという私のペットボトルに、女将は名水を満たしてくれました。
おそらく45年ぶり位に訪れる秋芳洞。
入口から約1キロが観光路として整備、公開されていますが、総延長は8,500メートルにも及ぶとか。
子供の頃は、とてつもなく大きなところだと思っていましたが、ゆっくり見ても往復1時間弱ほどで見て回ることができました。
「自分の身長が小さかったんだ」
と改めて月日の流れを感じました。
もっとも、鍾乳洞は10万年規模で形成されたもの。
私の50年など、取るに足らない時間なのです。
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新高館 (定食・食堂 / 美祢市その他)
昼総合点★★★☆☆ 3.0
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