転勤の送別会で、居酒屋仲間の親友でもある業界のK氏との恒例の忘年差し飲みの日程の調整がつかず。
「土曜日も辞さず」と彼に提案したところ「では千葉まで参りましょう」と二つ返事。
店は千葉市内の八角。
大振りのもつ焼きとユニークなアルコールで知られた地元の人気店です。
店にほど近い千葉パルコで土曜日の17時半に場違いの中年男が待ち合わせ。
ブラブラと歩いて店へと向かいます。
17時45分開店。二郎ラーメンの開店を待つかのようですが、すでに先客が3名。
そしてあっという間に我々の後ろにも行列が出来ます。
暖冬だった今年ですが、この日は随分と冷え込みました。
年季の入った店内に期待は高まります。
実は私は初訪問。
K氏も二回目とあって、常連さんたちが手際よく注文している波に乗り遅れてしまいます。
メニューはシンプルながらも、もつ焼き好きには堪らないラインナップ。
そしてもつ煮と焼き物を二品頼みます。
肉質が良いので大振りでも繊細な味わい。
赤を注文します。
角瓶に再利用に入って出てきます。
ソーダ割りで。
氷がボールに入ってくるのがなんだか嬉しいです。
少なくとも焼酎甲類がベースであることは間違いありません。
出来上がるとこんな感じ。
「梅エキスかな。でもそんなに酸っぱくもないよね」とK氏と話していましたが「聞いてみよう、初心者なんだから」と目の前の焼き台でうちわを仰ぐ若い店主に声をかけました。
「それは赤ワインが入ってるんですよ。だから赤」
な〜るほど!
そういうことか、とこの微妙な味わいに納得。
ちなみにウイスキーのような色をした黄という飲み物を飲んでいる方もいましたが、これは梅酒だそうです。
二代目というイケメンのご主人は「黒っていうのも出したことあるんですよ。コーヒーを入れて。他の店でやってたんで真似したんです」と茶目っ気たっぷり。
そんな会話から回りの常連さんと店主を絡めたやりとりが活発になります。
これが下町居酒屋の楽しいところ。
引き続いて焼き物を。
歯ごたえがあり脂ものったカシラ。
そして他の方が頼んでいて気になったホネも。
これはナンコツよりもさらに骨らしい部位。
かなりコリコリした歯ごたえですが、ナイスな一品。
ここでクイズ。
なぜ角瓶を再利用して使っているのでしょう?
正解は瓶の凹凸を目盛り代わりにして勘定するためです。
残りのお酒が目盛の間の時はどうするかって?
そこは大雑把なんです(笑)
更に氷もソーダも追加。
結局我々は一本開けちゃったんですけどね(笑)
さて、本日はこの店で攻略を目論んでいた件があります。
それは和牛サーロインステーキ(時価)。
なぜもつ焼き屋にステーキが、というのはさておき、冷蔵庫から巨大な肉塊が取り出され、1センチ強の厚さに切り出します。
すごい煙でしたが、相当脂がのっているのでしょう。
たっぷりのキャベツにのって和牛サーロインステーキの登場です。
かなりの霜降りで、食べていてちょっとくどい位。
ちなみにステーキのお値段はこの日は5,000円でした。
ステーキを頼まなければ、一人3,000円のお店です。
すっかり外は暗くなりましたが、まだ宵の口。
この後私の大好きな船橋の一平へと繰り出したのです。
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