私は中洲や天神はどうも好きではなくて、長浜派。
市の中心部から離れているので不便なのですが、なんとも言えない素朴感というか、中洲や天神ほどは観光地化していない感じが好きなのです。
特に、大好きなラーメン屋が近くにあるので、屋台ではあえてラーメンを食べずにその店に巡礼する、というのが福岡訪問の習わし。
六本松の交差点でタクシーを拾って乗り付けましたが、狙いの長浜ナンバーワンはタッチの差で先客に席を奪われました。
今日は雨なので屋外席が無いため、満席札止め。
こんなこともあるものです。
さてどこにしようか、と思いブラブラと歩いて店探し。
これもまた旅の楽しみです。
比較的混んでいた長浜満月のビニシーを開けました。
混んでいる店は間違いない、という大阪でのセオリーを援用したのです。
コの字の屋台のカウンターの一番端に座席をあてがわれ、ぐるりと見回します。
といっても、見回すほど広いわけではありません。
今日はもう生ビールを二杯飲んでいるので、角ハイボールを。
メニューを眺めていると、すかさず若い店員さんから催促が。
「兄さん、何しましょ?博多名物のひとくち餃子はどうですか?」
兄さんと呼ばれるほど若くもなく、親しくもありませんが、これが博多流。
「うん、じゃあとりあえず餃子かな」
焼きラーメンというメニューを見つけました。
最近の福岡の屋台の流行りですが、今日はこの後どうしても食べたいラーメンがあるので、グッと我慢です。
私の餃子がそろそろ焼けそうです。
大きな鉄鍋で。
先ほどの您好!朋友とは変わってずいぶんと可愛いサイズです。
「タレはかかってますから、そのままでね~。柚子胡椒お好みで~」
でもタレがかかっていることも、柚子胡椒を使うことも、私は知っているのです。
手羽明太焼きというのが気になりました。
「どんな風になってるの?明太が手羽先に塗ってあるの?」
兄さんと呼ばれた私は、ちょっとフランクに尋ねました。
「兄貴、それは手羽先の中に明太が入っとるんよ」
と更にフランクに返してきます。
こんなことが嫌味なく聞こえるも屋台の面白さ。
とはいえ、その説明ではさっぱり理解できません。
好き嫌いゼロの私は、頼んでみることに。
虎穴に入らずんば虎子を得ず、という座右の銘に従います。
炭火で焼かれる私の手羽先。
出てきた手羽明太焼きを見て納得です。
中の鶏肉をくり抜いて明太が詰めてあるのです。
プリン体大爆発の焼鳥です。
ちょっと野菜が食べたいと思いました。
メニューの中からもやし炒めをチョイス。
手際よくもやしを炒め、何やら調味料を数種類。
これは美味そうです。
私が熱心に写真を撮っていると、私よりは若い大将が
「これはものすご美味しいとよ。うちの企業秘密やけんレシピは教えられんけどね」
とニコニコしながら話しかけてきます。
とにかくフレンドリー。
隣では山梨から来た若い女性三人連れと地元の若い女性二人が意気投合し、盛り上がっています。
人類みな兄弟、席が隣になればすぐに友達に、そこが博多屋台の魅力かもしれません。
「兄さん、もう一杯いかがですか?」
そろそろ無くなりそうになると、絶妙のタイミングで話しかけてくりフレンドリーな店員。
ならば角ハイボールをもう一杯。
最後にそして豚バラ串を。
非常に気になったので、作るプロセスをウォッチ。
フライパンで野菜を炒め、そこへ鍋でさっと茹でたバリカタと思われる細麺を投入、更にラーメン用の豚骨スープを少し入れて煮詰めるように炒めます。
これは美味しいだろうな、と思いましたが到底食べられる量ではありません。
何より、この後大好きなラーメン屋に行かなければいけないのですから。
お会計を済ませると、今日一番高い料金。
「兄さん」「兄貴」とおだてて、気がつけばついついたくさん食べて飲んでいたという訳です。
もっともボッタクリでもなく、法外に高いわけでもありません。
しかし、屋台の方が、一般の店よりも高い、というのも博多の常識です。
雰囲気料とパフォーマンス料が入っているのです。
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長浜満月 (ラーメン / 赤坂駅、大濠公園駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.0
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