2018年11月8日木曜日

【初めてのイタリア旅行 四日目】ピサ~フィレンツェ

ツアーは折り返し点。
フィレンツェのホテルミラージュ(Hotel Mirage)の朝ご飯。
やっぱり玉子は多めに取りました。
どこのホテルもハムとコーヒーとヨーグルトが美味しい。




バスに揺られて1時間半。
ピサ(Pisa)に着きました。
観光バスの駐車場から歩いて10分ちょっと。
城壁の門をくぐると、目の前には映像でしか見たことの無かった世界が開けてきました。


ピサのドゥオモ広場(Piazza del Duomo)
緑の芝生が美しい。


手前の丸い建物が洗礼堂(Battistero di Pisa)


その向こうがドゥオーモ・ディ・ピサ(ピサ大教会・Cattedrale di Pisa)
ピサのドゥオモ広場に建てられた、ロマネスク時代を代表する建築物の一つです。
ドゥオモ広場はピサのアルノ川の河畔に位置する広場で、1987年にユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録されています。
広場には大聖堂の他に、洗礼堂や墓所回廊、そして傾きで有名な鐘塔(通称:ピサの斜塔)があり、これら複数の建築物が集合体として全体的に統一された外観を呈していることから、通称「奇跡の広場」(Campo dei Miracoli)とも呼ばれています。


そして、初めて実物を見たピサの斜塔(Torre di Pisa)。
確かに傾いています。
そして上部は上向きで、バナナのよう。


近くで見ると、より傾きがわかります。


反対側に回ってみます。
ガイドさんの勧めに従い、お決まりの「斜塔を支えるポーズ」で記念写真を撮ってもらいました。


ドゥオモの内部を見学します。


内部は美しい大理石とモザイクで装飾されています。


ツアーでしたが、ここでは自由時間が多く、ゆったりと見学できました。
集合場所の門に再び戻ります。


門前の土産物屋は、来た時と違ってかなり賑わっています。
かなり観光客が増えてきました。
早く来て良かったです。



再びバスに乗ってフィレンツェ市内に戻ります。
ランチは中華レストラン L|EMA
ツアー向けのお店ですが、昨夜ホテルにチェックイン前に立ち寄った革製品の製造直売所Pierotucci Srlの隣にあるレストラン。
もちろんMORETTI昼ビールです、


まさかイタリアで中華料理を食べるとは思いませんでしたが、意外と旨い。


ボリュームもあって結構お腹がいっぱいになりました。
やはりここでも中国人観光客と一緒になりました。




フィレンツェの街が一望できる高台のミケランジェロ広場(Piazzale Michelangelo)へ。
ツアーバスでないと、なかなか行きにくい場所です。


中世の街並みがそのまま。
この後の市内観光が楽しみです。




アルノ川を渡って旧市街に入ります。


バスを降りて、旧市街の街並みを眺めながら中心部へと歩きます。


サン・ジョヴァンニ洗礼堂(Battistero di San Giovanni)


フィレンツェのドゥオモ
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(Cattedrale di Santa Maria del Fiore)


その隣はジョットの鐘楼(Campanile di Giotto)


ツアーの皆さんはドーム内部を見学しますが、私たちは妻のパスタ教室の先生の紹介の市場のお店に食材を買いに行くために、別行動。
しかし、次の集合時間まで一時間もありません。




向かったのはドゥオモから徒歩6、7分の中央市場(Mercato Centrale Firenze)の一階にあるLa Bottega Golosa
閉店前に間に合いました。


お目当ての乾燥ポルチーノ。
今が旬の時期でもあります。


美味しそうな熟成チーズの数々。
もちろん味見OK。


バルサミコも種類が多く、味見させてくれます。


駆け足で買い物を済ませて、市場の二階へ。



二階はフードコート。


ここのシーフードのお店のイカのフライが抜群に美味しいというのが先生の情報。


注文はイカと海老のフライがミックスになったFRITTO MISTOにしました。


3分程で出来上がりました。


フードコートですから、発泡スチロールの器に入って出てきます。
ビールが飲みたい気分。


しかしここでタイムアウト。
集合場所に戻る時間です。
テイクアウト用の容器に移してもらい、歩きながら食べます。
塩が少しきつい分、酒のつまみには抜群に合いそうです。


イカとエビのフライを食べながら早足で歩いて、なんとか集合場所のシニョリーア広場(Piazza della Signoria)に時間通りたどり着きました。


Judith and Holofernes(Giuditta e Oloferne)


ダビデ像(レプリカ)(Statua del David)




ベッキオ橋を見学します。
これから見学するウフィツィ美術館(当時は役所)の中から、豪商メディチ家の丘の上の宮殿まで繋がっていた専用通路の一部です。




巨大なU字型になったウフィツィ美術館(Galleria degli Uffizi)に入館します。
古代とルネサンス時代の絵画や最高傑作を展示する16世紀の建物。


初代トスカーナ大公コジモ1世の治世下、ジョルジョ・ヴァザーリの設計で1560年に着工し、1580年に竣工したフィレンツェの行政機関の事務所がもとになっています。
コジモ1世が当時あちこちに分かれていたフィレンツェの官庁をひとつの建物に収めさせたもので、建設時には周辺の一区画をすべて取り壊して建築が行われました。
「ウフィツィ」の名はイタリア語の Ufficio (英語の offices (オフィス) にあたる語)に由来します。


現地の日本人ガイドさんは、この美術館や中世イタリア美術史の知識が豊富で、とても興味深い説明を、体系立てて話してくれます。
2000年前の本物の彫刻などもあり、歴史を実感します。


『ウルビーノ公夫妻の肖像』


『プリマヴェーラ』


『ヴィーナスの誕生』


『受胎告知』


『ウルビーノのヴィーナス』


館内のハイライトを見学して回っただけでも2時間近く。
じっくり見て回るには丸二日はかかりそうです。



外に出ると、すっかり暗くなっていました。
ベッキオ橋もライトアップされて、川面に移る影も美しい。


橋の上からの眺め。


ディナーの予約まで小一時間あるので、橋を渡って対岸にあるスーパーSapori & Dintorni Conad - Supermercatoへ。
地元のスーパーや市場は、その国や町の様子がよくわかるし、安くて面白いお土産を手に入れることもできます。
会社用に、いくつかまとめ買いしました。




フィレンツェ二日目の晩ご飯はフリー。
前日からどこで食べるか夫婦でトリップアドバイザーやGoogleマップとにらめっこ。
妻が目星を付けたトスカーナ地方の料理を出す高評価のお店Osteria Del Pavoneを前日に予約しました。
ウフィツィ美術館からベッキオ橋を渡って、入り組んだ細い路地の突き当たり。
Googleマップのおかげでたどり着きました。


入口がバーカウンター、奥がテーブル席になっていて、高い天井とクラシカルな内装が素敵。


まずはビールで乾杯。
今回の旅行の趣旨である「結婚30周年」(正確には去年)の祝杯。
もう32年目に突入しています。


ウエイターはジローラモも退散するLEONばりのナイスなイタリア伊達男たち。
しかも、接客は気障なようで嫌みがないのが素敵。
ビールを飲みながら、メニューの詳細をウエイターに質問し、今日のコースを組み立てていきます。
最終的にオーダーが決まると
「最高ですね!パーフェクトです」
とお客を気持ち良くさせることも忘れません。
料理はシェアしたいので、イタリアのマナーに従い予めそのように伝えておきます。
日本式にテーブルでシェアするのはお行儀が悪いのと、予め頼んでおくことで、シェフが綺麗にプレートごとに分けて盛り付けてくれるのです。
料理を出す順番も確認してくれて、無事オーダーも完了。
このプロセスも海外で料理を食べる時の楽しみです。


前菜はポルチーニとトリュフのサラダ(Insalata di porcini e tartufo ai profumi di bosco)


今の時期だけの贅沢な生ポルチーニとたっぷりのトリュフとチーズ。
香りも素晴らしい。
シェアしてもらっているので、これでハーフサイズなのですが、とてもきれいに盛り付けてくれています。


地元の白ワインをハーフボトルで頼みます。


Primiは二つ。
最初はハムと豆のグラタン(Tagliolini gratinati piselli e prosciutto)
グラタンという名前から想像していたものとは異なるものが出てきました。
フィットチーネのクリームパスタを最後にオーブンで焦げ目を付けたスタイル。
見るからに美味しそう!


濃厚なクリームソースが絡んだアルデンテのフィットチーネがオーブンで外側だけカリッと焼かれています。


チーズの焦げた部分はもちろん異なる食感が口の中で混じり合い、実に美味。


二品目はリゾット。
トリュフフレーバーのポテトとチョコレートチップスが入ったホワイトオニオンクリームのリゾット(Risotto in crema di cipolla bianca, patate aromatizzate al tartufo e goccedi cacao)


チョコレートパウダーが振られた、美しいプレゼンテーション。


ライスの固さもナイスだし、何より奥深く優しい味わい。


チョコレートとのコラボは、冒険的ですが意外にも美味しい。


Secondiは、ビーフタルタルのポテトチップ添え(Tartare di manzo con chips di patate)
日本では食べられなくなったユッケ的な料理です。
ちょいワルオヤジに赤ワインを頼むと
「この後がタルタルなら軽めの赤がいいですよ」
とウインク。
やることがいちいちカッコイいい。
その赤ワインを飲んでいるうちにタルタルが出てきました。


驚いたのはそのサーブ。
シェフがワゴンと共に現れ、卵黄がのった生牛肉をかき混ぜていきます。


周囲のテーブルの女性たちも一斉にスマホを取り出して撮影。
どこの国でも食いしん坊のする事は同じです。


スパイスや薬味、オリーブオイルを加えて味を整え、一旦テイスティング。


それからプレートに取り分けてきれいに盛り付けてくれます。


素晴らしい。


オリーブオイルを掛け回して、頂きます。


トーストとポテトチップに付けながら。何年ぶりかの生肉に感動の涙。


夫婦揃ってすっかり腹パンなので、デザートはスキップして、エスプレッソで締め。


お会計の時に黄色いバラを一輪妻に持って来てくれました。
実に憎い心配りです。



タクシーで郊外のホテルに帰るつもりでしたが、食後の散歩を兼ねて、路線バスで帰ることにして、アルノ川沿いをブラブラとバス停まで歩きました。


バスのチケットを売っているタバッキ(Tabacchi)がなかなか見つからずに焦りましたが、無事切符を購入。


ホテルに乗り換えなしで行けるバス停があるポルタ・アルプラート広場(Piazzale di Porta al Prato)から乗車。
充実した一日でした。
明日はローマに移動です。


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