天満に長くお住まいで、美味しいお店をたくさんご存知なのに、私が絶賛する湯豆腐が美味しい天五の上川南店はご存知ないとか。
「連れて行ってくださいよ」
と頼まれ、別に私も常連というほどの顔ではないものの、予約を入れて土曜日の18時に3人で伺いました。
この店は予約は18時半まで。
人気の店なので事前予約がオススメ。
この日は土曜日とあって皆さんスタートが早いのか、もう我々の予約席以外は満席。
卓上には野菜の炊き合わせがすでに用意されていました。
予約のチャージ代わり。
もっとも私はいつもこれを頼むので、手間が省けた感じです。
焼鳥を三種。
ねぎま、きも、砂ずり。
きずし。
浅過ぎず深過ぎず、いい〆具合。
鯛のアラ煮。
この店のアラ煮は大きいので、なかなか食べられませんが、今日は三人なので頼んでみました。
綺麗に食べるのが得意。
この店ではいつも燗酒。
二合徳利がいい感じ。
ブリ塩焼。
大きなカマの部分でした。
狭いカウンターの上は料理でいっぱいです。
カマも私の好物。
魚は食べにくい所ほど美味しいのです。
脂ののったブリのカマは大根おろしと一緒に。
ここは寿司屋ではありませんが、なぜかお寿司が美味しいのです。
鉄火巻かうなきゅう巻で締めようと思っていたのですが、今日はもうおしまいだとか。
先に頼んでおかないといけませんでした。
それだけ今日はお客さんの出足が早かったのです。
「鯖松前寿司なら半本あります」
という若大将の勧めに応じて注文しました。
我々が良く行く与力町の竹うちとはまた違った、昆布味が効いた美味な一品。
そして〆はもちろん湯豆腐。
大きな魚と棒寿司で、シニア世代の我々の胃袋は許容量を超えています。
しかしこれを食べなければ来た意味がないので、半丁にしてお願いしました。
淡口の出汁で煮た湯豆腐にはたっぷりのとろろ昆布と葱と柚子。
これが浪速居酒屋流。
東京の人に是非とも食べて欲しい料理です。
H夫妻はこの店を大変気に入ってくださいました。
私の方が詳しい事もあるのだ、とちょっと鼻が高い気分です。
二軒目は当然ホワイトラベルかな、と思っていたら、H夫妻がご挨拶に行きたいお店があるので付き合って欲しいとおっしゃいます。
タクシーで向かったのは森之宮の中央大通に面したバーEllie。
アジアンな雰囲気のビニシー系のお店。
外から見るほど建物は奥行きがありません。
かつて扇町にあったお店が二年前にこちらに移転。
明日で二周年を迎えるそうです。
お祝いを言いたかった、というご夫妻の律儀さ。
歩道にはみ出したテーブルで本日二回目の乾杯。
私は赤ワインで。
顔出しNGですが、とても美人で素晴しいスタイルのママ、エリーさん。
どこかで見たことがあるな、と考えていましたが、峰不二子に似てるかも。
元々はこちらが地元だそうで、そこに店を出せたことが嬉しかったそうです。
このお店は彼女が子供の頃、大人のおもちゃ屋で近づいてはいけない場所だったとか。
その場所を今は自分が手造りで改装してバーを経営していることを面白そうに話してくれます。
きっとそんな彼女の魅力に惹かれて、このバーに人は集うのでしょう。
フェイスブックでお友だちになっていただきました。
再び地元に戻って仕上げ。
私の提案でカフェバー昔懐曲(くらしっく)へ。
乾杯も三度目。
みんな濃い目のハイボールで。
お新香とチーズを頼み、マスターと四方山話。
楽しい夜は更けていきます。
気がつけばいつの間にか深い時間。
驚くほど安いお会計を済ませ、H夫妻とお別れして家に戻りました。
明日も寝坊ができる幸せな週末です。
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