いろいろと相談したいこともあって、私からお誘いしました。
広島出身の彼は、日本シリーズ終了後の日にちを指定。
それまでは気もそぞろということでしょう。
浅草駅で待ち合わせて、浅草の商店街を抜けてロック方面に向かいます。
4年間東京を離れているうちに、浅草寺の西にある通称「ホッピー(煮込み)ストリート」は驚くほど変化していました。
こんなにもつ焼きの店は無かったし、おまけに猛烈な客引きです。
大阪の新世界に「なんちゃって串カツ店」が雨後の筍の如く現れて、いつの間にか串カツの町になってしまった事象に似ているな、と思いました。
今日のお店はそんな様変わりした浅草にあるまるごとにっぽんというビルの8階。
広島お好み焼き凡。
知る人ぞ知る、かつて四ツ谷にあった人気店です。
N先輩はこの店の顔。
それだけに、安心です。
まずは生ビールで乾杯します。
メニューをチェックします。
大阪に赴任中、何回も旅行した広島ですから、私もそれなりに心得ていますが、ここは出身者にお任せするのが間違いありません。
突き出しは広島菜。
おつまみ用の一品をいくつか。
いか天。
さしみこんにゃく。
広島名物が続きます。
N先輩は案の定日本シリーズのカプの体たらくのぼやきからスタートです、
豚平焼。
半熟生卵が3個ものってテンションマックス。
目玉焼きの下から肉が顔を覗かせます。
ハイボールにチェンジ。
チーズ焼。
レモスコを少しかけるとアクセントになります。
広島焼きの生地にミックスチーズがたっぷり。
今度はタンサン割り。
メインの広島お好み焼き。
肉玉子入りの基本に桜えびといか天を加えました。
薄い生地にたっぷりのキャベツとそば。
店によって個性があるのも食べ比べの楽しみです。
デフォルトでソースはかかっていますが、卓上のオタフクソースを追いがけしない手はありません。
ハイサワー。
お好み焼きには炭酸、と相場は決まっています。
もう一品頼もうということになりました。
いくつかアイデアがありましたが、私が強く焼きそばを推しました。
ボリューム満点です。
半熟玉子に箸を入れます。
麺を取り分けます。
実に旨い。
もちろんオタフクソースは焼きそばにも。
昨今の会社の状況が今日の本題。
その話を終わらせるためにはもう一杯必要です。
再びハイボール。
3時間近く飲んで話しました。
といってもアルコールに弱いN先輩は二杯目からはウーロン茶。
私だけがご機嫌だったのかもしれません。
店を出ると冷たい雨。
雷門をくぐってから地下鉄の駅へ。
この閉塞した状況に、少しはご利益があることを願って。
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