2018年9月12日水曜日

築地の休市日を忘れる体たらくで、オルタナティブは場外の店。超久しぶりに「長生庵」の冷やし鴨南蛮蕎麦

今日は12時から新橋の本社で仕事。
せっかくだから、レイトランチは移転間近の築地市場で食べようと、昨日から決めていました。
13時前に仕事が終わり、そそくさとビルを出て魚河岸に向かいます。
すると向こうから本社の先輩たちが。
「今からお昼?今日は市場休みだぞ」
と声をかけてきます。
「あ、そうでした!」

水曜日は基本的に休市日。
そんな初歩的な事も忘れてしまうとは、虎ノ門に職場が変わって久しいとは言え、私も焼きが回りました。
一瞬新橋に戻ろうかと思いましたが、市場はもう目と鼻の先。
場内は開いていなくても場外ならどこか開いているだろうと、そのまま市場を通り過ぎて晴海通りへ。


目指したのは長生庵


具沢山のぶっかけそばや、カレー蕎麦など、種類が豊富な変わりそばが名物です。 
もちろん細麺の蕎麦そのものも、とても美味しいのでお気に入りのお店でした。
本社が築地から新橋に移転してから足が遠のいてしまったので、この店で食べるのはおそらく20年ぶり位でしょう。


築地市場の豊洲移転も来月11日となり、ちょうど一ヵ月を切りました。
場外の地盤沈下も免れない気がします。


13時過ぎの中休み前のアイドルタイムとあって、赤星を舐めながら肴をつまんでいる人もいて、蕎麦屋らしいゴールデンタイムです。


豊富なメニューに迷わされますが、ここに来たのはノスタルジーの意味もあります。


かつて好物だった冷やし鴨南蛮そばがお目当て。
いつもこれを食べていた気がします。
もちろん生卵トッピングです。
今度いつ来れるかわからないと思い、禁断の大盛にしてしまいました。


しばらくしてボリューム満点の大盛冷やし鴨南蛮蕎麦が出てきました。


「あ、やっぱり多かったな」
と毎度お馴染みのプチ後悔。


でも、昔と変わらない美味しそうなビジュアルに感動。
一気に20歳位若返った晴れやかな気分です。


山椒を振り、鴨南蛮には欠かせない生卵をオン。


「箸入れの儀」を済ませ、蕎麦を手繰ります。


キリッと締まった冷たい蕎麦に東京らしい濃い口の冷たいツユがぶっかけられています。
そこにしっかり炒めた鴨と葱と茄子がトッピングされ、その熱さと冷たさのせめぎ合いから生まれる旨さの競演。


更に生卵も絡むとあれば、悶絶の旨さです。
今ならこういう蕎麦を出す店もあると思うのですが、私が知る限り30年も前からこういう創作性の高い蕎麦を供していたのはスゴいな、と改めて感心しました。


そんなノスタルジックな気分で啜っているうちに、次第に腹パン。
何とか寄り切って蕎麦湯で締め。


「10枚貯めると200円引き」という、私が生きている間に実現不可能な割引券を貰ってお会計を済ませました。





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昼総合点★★★☆☆ 3.5

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