五十肩の治療を整骨院で終えてJR環状線天満駅で１９時４０分の待ち合わせ。
小刻みな待ち合わせ時間の理由は、人気の洋食屋ごめんねジローの当日予約がその時間しか取れなかったから。
お店に向かう天満駅北の路地でIさんが
「すいません、ちょっとおみやげを買いたいんです」
と立ち寄ったのは中国料理紫微星。
シンプルな陽春麺や麻婆豆腐などの辛い料理が美味しくて私も好きな店ですが、Iさんの狙いは正式杏仁豆腐。
杏仁豆腐はアーモンドで作られることが多いのですが、本来は杏の種子の仁の粉で作る薬膳料理。
「この店はその正式な作り方だから美味しさが違うんです。パリまで持って帰る位好きなんですよ」
と教えてくれました。
二つ買ったうちの一つを私にお土産に下さいました。
昨日ワインも貰ったのに、申し訳ない。
天満では間違いなく美味しくて、しかも安いのでなかなか入れないお店。
丸い眼鏡をかけたジローさんが、今日も軽快な鍋さばきを見せています。
お酒のメニューはシンプル。
生ビールで乾杯！
メニューは黒板に書かれています。
驚くべき低価格にも関わらず驚くべきハイクオリティ。
その実力は後ほどIさんも知る事になります。
私は何度も来た事がありますので、オーダーはIさんのお好みにしてもらいました。
かつおのタタキわさびソース（480円）。
タルタル風のわさびソースがポイント。
いきなりIさんも衝撃です。
ワインはグラスかフルボトルのチョイスのみ。
冷えた赤ワイン、チリのカヴェルネが1,900円。
ごぼうのフライ（350円）。
シンプルな料理ですが、ごぼうに下味が付いていて、カリッとした衣の中は想定外に柔らかいごぼう。
これは私も気に入りました。
フェイスブックの玉子愛好家グループメンバーの我々としては、玉子料理を頼まないわけにはいきません。
卵のクリームコロッケ（420円）。
カリッとした衣を割ると、なかからもっちりとしたクリームが現れました。
一般的なクリームコロッケよりも黄色く、粘度も高く、口に含めば濃厚な卵の味わい。
まるでシュークリームのよう。
木の子のオムレツ（480円）。
ジローさんが鮮やかな鍋さばきでクルクルっと巻いたオムレツにはエノキ茸が入っています。
ほんのちょっぴり酸味のあるソースがかかっていて、フワトロのオムレツと絡んで実に美味。
春巻の中に大葉で包んだほたてとチーズがトロリ。
私が推奨するハンバーグステーキ（800円）。
注文を受けてから手捏ねする肉厚のハンバーグ。
ジローさんの素晴らしいデミグラスソースと最も相性のいい料理です。
みっしりと肉が詰まって食べ応え十分。
最後に禁断の炭水化物。
二人で分けるからまあいいでしょう。
梅じそのピラフ。
本日の料理では最高値の850円。
じゃこと海老のカリカリした食感が楽しい一品。
梅の酸味が口中をリフレッシュ。
昨日かなりお話をしたので、今日は最初から打ち解けた雰囲気で会話も弾みます。
仕事やプライベートなど、世代も近いので共通項も多くとても楽しい時間が過ぎて行きます。
気になるお会計は＠3,000円ちょっと。
Iさんはまたもや驚愕することになります。
二軒目は、昨日も話題に出た昭和レトロバーへご案内することにしました。
ラ・トラヴィアータ。
転げ落ちそうな階段を下りて地下へ。
そこには秘密の紳士淑女の社交場が。
私はバカルディ・モヒート。
Iさんはバーボンソーダ。
乾き物を摘まみながら会話をしていると、もうひと組のお客さんが鯨肉や肝油の話をしだしました。
完全にジェネレーションが被るトークに私も思わず参加。
私も大阪らしい人懐っこい行動が自然にできるようになりました。
Iさんもトークに参加し、いつも寡黙なマスターを交えて盛り上がります。
もう一杯いきたいところですが、お決まりの店で仕上げるためにここは一杯で席を立ちました。
天神橋筋商店街をブラブラ歩いて向かったのはもちろんバーホワイトラベル。
連夜の仕上げです。
チャームの定番タマゴサンドは、今日は嬉しいトースト仕様。
気さくなIさんと、募る話は尽きません。
時事ネタ、社会ネタまで幅広い会話は、やはり知性のなせる技。
時計を見れば0時をかなり回っています。
私のペースで遅くまで引きまわしては、Iさんの明日の京都観光に差し障りがあります。
残念ながらここでお開き。
いつかまた関空にフライトがあった時は、是非またご一緒しましょうと約束してお別れしました。
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