時計を見れば、まだ東京駅からの高速バスの時間まで３０分あります。
むしろ一杯啜って行った方が丁度良いだろうという、自分に優しい理屈をつけてガードをくぐってかめや 神田東口店へ。
実に旨い蕎麦を食べさせてくれる、立ち食いの名店です。
入口にデカデカと貼られた「元祖 天玉そば」の文字。
しかも温泉玉子とも書いてあります。
吸い込まれるように店に入り、気が付けば目の前に天玉そばがありました。
カウンターから受け取って七味を振ります。
立ち食いとは思えない蕎麦の風味と喉越しの麺。
汁も酔い覚ましにぴったりの濃口の味。
かき揚げも手抜き無しのハイクオリティです。
温玉に箸を入れます。
生卵と違って黄身の流出が制限されるため、蕎麦には温玉の方が実用的。
麺に絡めて食べれば、至福の時。
次第に混ざり合う玉子と汁。
ふやけたかき揚げとで渾然一体となった小宇宙。
完食です。
しかし家族から禁じられているため完飲は我慢。
炭水化物ダイエットなど、どこ吹く風。
ちょうどいい時間調整が出来ました。
東京駅からひと駅で、素晴らしい大衆酒場が軒を連ねる神田。
実に良い町です。
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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